![]()
地域包括ケアシステム(幸手モデル)について 講師:東埼玉総合病院 中野智紀先生
昨日の市議会議員研修会で、表題について勉強をしてきました。中野先生は幸手市の地域包括ケアシステムの構築に貢献してくださっている糖尿病がご専門のお医者様です。平成24年より、幸手市・北葛北部医師会からの委託により在宅医療連携拠点推進室長としてご活躍をいただいています。![]()
さて、地域包括ケアシステムとは、これまでの医療と福祉の垣根を超えて連携し、高齢者だけでなくあらゆる世代のあらゆる生活問題に対応していこうという仕組みのことで、幸手モデルとは、中野先生が中心になって幸手市・杉戸町で実施されている事業です。
地域の住民・専門職・行政など、あらゆる資源をゆるやかに繋げることで、”問題は抱えているが対処できている”という環境を作って行くこと。これが「地域包括ケアシステムの深化」であり、幸手モデルが目指す在宅医療連携の方向性であると力強く語ってくださいましたが、これまでNHKなどでも先駆的な事業として全国ネットで取り上げられているのでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特徴は、医療や介護の専門家や住民などを連携して地域会議や研修を開くほか、地域の団体や小さなグループの依頼に応じて看護師さんを派遣して健康相談等を受けたり(「暮らしの保健室」)、多くの専門家や地域の方などと連携して退院後の在宅医療につなげたりという事業が行われていることです。
幸手市における在宅医療の状況として、東埼玉病院では年間40~60人の訪問診療を行い、20~30人をご自宅でお看取りされるということ。訪問診療は「病院のベットがないからと発想されがちだが、決してそんなことはなく、人生・生活が途切れないように暮らすことのお手伝いこそ本旨」と中野先生は強調しておられました。
現在、東埼玉病院だけでなく、市内には訪問診療をされる医療機関が少なからずあるとのこと(今はかかりつけの方が中心)。また、先生は「とねっと」普及の中心的存在でもあり、今後はさらに使い勝手をよくし、とねっとカードを使って健康チェックなども充実させていくのでご期待くださいとのことでした。
いろいろ専門的なことは抜きにして、幸手市では皆さまが何か医療や介護、その他生活全般で困ったときのとても心強い仕組みが構築されつつあります。市の東西にある「地域包括支援センター」とともに「在宅医療連携拠点 菜のはな」も是非ご活用くださいとのことでした。
先生にはお体にご留意され、今後も幸手市民の安心のためによろしくお願いいたします。
さて、いただいたパンフレットの一部を掲載いたします。小さな字ですが、画面の上でクリックしていただくと少しは大きく見ていただけます。実は、私は中野先生が定期的に開催されるワークショップに参加したこともあり、菜のはなの訪問看護師さんも存じ上げていますがとても献身的で気さくで頼れる方ですよ。電話番号をお控えになり、何かの時は是非ご相談になってください。相談料は無料です。
![]()
![]()