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これからの幸手市考

2018.05.12
マグロは泳いでいないと死ぬ 

 先日、市民の方からご意見をいただきました。

 現在の幸手市の高齢化の状態、財政規模の問題などを総合すると、都市計画にもっとダイナミックな展開が必要ではないかというお話しでした。住民の皆さまからいただくご意見ほど貴重なものはありません。お意見、本当にありがとうございました。

 さて、その方がおっしゃるように、今まで通りではないダイナミックな展開がなければ幸手市はどんどん高齢化とともに空き家であふれる。それは私も共通する最大の懸念材料であります。が、反面難しいのが、無用に恐れているばかりでは心の委縮・縮小につながる。景気、元気、活気…、すべては”気”に繋がっています。気を高めながら今の懸念を打破するためにどうしたらいいか。このところずーっと頭を離れず、毎日毎日、悶々と考え続けています。

 どこのまちにも何かしら存在する「岩盤」。なかなか正体を見つけることは難しいし、見つけたとしてもそれをどう突破するか。これはさらに難しい。そんな壁にぶつかっている方も多いのかもしれません。

 よほどのカリスマが登場して大ナタを振るうという手もあるかもしれませんが本当の意味でのまちの力の底上げにはならないと思うのです。反対に「あの人に任せておいたら大丈夫」という人たちが思考停止を起こす危険もありますから。少しずつ、旗取りゲームで砂を?くように少しずつ岩盤を侵食するしかない。さらに、マグロは泳いでいないと死ぬ。同様のことは人間界でも普遍の論理であり、その危機感の共有は必至です。

 私も評論家ではいられません。以前にも少し触れましたが、議員の仕事はまずは地域の問題の「論点整理」と、それをベースにいかに良い提案を動ける主体にヒットさせていくかであるというのが今の私の決着点です。
 これまでの議員活動7年間で少しずつ見えてきたことや、多くの方から教えていただいたことを活かしてチャンスメイカーとなっていかなければ成らない局面です。議員は黒子ですが、よい提案をいかに動ける主体に投げかけることができるかが問われる。皆さまからご意見をいただく度にそう戒めています。

 大きな枠組みの問題は別として小さな積み重ねの1つとして、幸手の資源を活かす機会の創出がしたいですね。まっさらなことを突然始めるのもありですが、地域で経済や産物が行き交うまちっていいではありませんか。
 一過性のイベントではなく、地域で経済が回るような仕組みを膨らませる。地域で資源や経済を回す。そのためには地域で地域を楽しむしかない。その仕組みをどうやって整えていくか。やっていると売り上げは後からついてくる。そんなかっこいい企画が生まれたら最高です。

 どんなことも夢を語るところから。その夢をできるだけ多くの方と共有すること。私はこれまでも皆さまから多くのご意見を戴いてきましたが、今後は私が皆さまに問いかける場面が多くなるかも知れません。「こんなこと考えてます。是非ご意見を」と。
 まちで行き会った時には皆さまを質問攻めにするかもしれませんよ。「ここで遭ったが百年目」の諺どおり(笑)。でも、本当は笑い事ではないのです。私はかなり真剣に模索しています。まちで”運悪く”私と出会ってしまった皆さま。その時は是非、松田の話しを聞いてやってくださいませ。そして、どんどんご意見をくださいますよう、皆さまには心よりよろしくお願いいたします。