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かんがい排水事業補助金交付の不適正な事務処理を10年以上も見過ごしてきた市の問題と再発防止策について
昨年9月議会、平成28年度決算で不適正な補助金交付が指摘されてから9か月。私は会派先進として、市の謝罪と調査が約束されたことで、取り敢えず決算認定に賛成をし、これまで見守って参りました。そして、今年度末に市の調査、不当利得分の返金、補助金事務の見直し、職員処分などが進められ、これで一応の決着が着いたとして、この度6/7日、市のHPに「中島用悪水路土地改良区に対する補助金の返還等について」が掲載されたことはすでにご案内の通りです。
市の中には「市としてはもう済んだこと。この件に関心を持つ市民は一部」という雰囲気も漂い始めています。
この件では住民監査請求も出されました。納税者である市民の関心が薄いというのは当たっていないのではないかと私は思います。むしろ、事件そのものを知らないという市民もおられるのでは。2000万円もの公金が過多に交付され、それを外部から指摘されないと気付けなかった。自ら改善できなかったというのは大きな問題ですが、市は「市民の代表である市議会」に説明をしたこと、記者会見と新聞報道で説明責任を果たしたとし、これまでそれ以上の周知はしてこなかったのですから。情報の少ない市民が全容を理解するのは難しい。
決算以降、私も本事案を理解するため半年以上、調査資料を読んだり一部地元関係者から聞き取りを行ったりして取り組んできましたが、情報のある私たちでもなかなか全容が見えない。論点整理をするに至っておりません。
そのようなこともあり、6月議会は、市の調査から職員処分までが出揃って初めての議会でもあったことから、これまで私が確認したいと思っていたことを一般質問で11項目の質問にして通告。その回答を得ました。
一般質問のご報告が市の公表と前後しましたが、今回は質疑応答を要約するのではなく、まずは11項目の質疑応答を文字起こしをして次号に掲載いたします。要約は致しませんのでかなりな分量となります。私もそれを記しながらもう一度論点を整理してみたいと思っています。ご関心のある方はご覧くださいませ。