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3ヶ月で、というわけではない

2019.03.14

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前号の調査の決着として

幸手駅の階段アート3ヶ月で撤去問題について。9月補正予算計上時点で"耐用3ヶ月"ということがどのように説明されたかについて確認ができました。結果、公式な議事録には記録されていないことが分かりました。説明されたのに私が記憶していなかったとしたらNGなので徹底確認しましたが、「言った、言わない論争」としては、公式の場で説明はされていないということで決着です。
担当課には不本意かもしれませんが、やはり説明は十分ではなかった。

担当課には申し訳ありませんが、今回の件を振り返ると、幸手市にとって東西自由通路が開通するというのは「世紀のイベント」であることは確かなことでありながら、どこまでお金をかけるのか、それをどう祝うかという点で考え方が割れていた。その延長線上の問題として、記念式典や階段アートなど短命な事業への公費の使い方でも考え方が割れた。

私が移住者として申し上げられるのは、駅は移住の決定条件ではないということです。幸手市の行政そのものに魅力があるかないかです。近隣の駅が綺麗になっていく中、見劣りする我がまちの駅に焦燥される気持ちもわかりますが、少なくとも、約30年前に引っ越してきた私にとって駅の新旧は引っ越しの条件ではありませんでした。繰り返しますが、移住とは、要するに住みやすいか、子育て環境として適しているか。ローンは返済できるかななどなど、人生設計との相談であり、サービスを提供する行政そのものなのです。
住んでる人にとって駅が綺麗になるのは嬉しいことです。でも、駅が新しかったら移住者が増えると、定住者が増えるというのは短絡的です。特に、人口減少が止まらない幸手市にとってもっと抜本的に対策しなければならない事業は山積みなのですから。

夢や希望は必要です。しかし、幸手市は過去の宴の後の清算をする時がきています。選択と集中。あの頃の移住者の多くの方が高齢化を迎え、支えられる年齢に。そして、地元を支える商業、農業という基幹産業にも高齢化と後継者の問題が。この変化をしっかり受け止めて、時代に合ったサービスを提供していかなければまちの生き残りはない。そんな変化を行政としてどう施策に反映させるのかが問われています。

以前にも書きましたが、「東京のベッドタウン」の次のモデルを早く構築しなければ、駅が綺麗になっても住めないまちになってしまう。しかし、なかなかモデルチェンジは簡単なことではありません。時間がかかります。だからこそ、小さな事業であっても、古いモデルや考え方を変える可能性のある事業についてはこだわって行きたいのです。

さて、皆さまの中には「階段アート、遊び心があっていいじゃないか」とおっしゃる方もおられると思います。私だって、車のハンドル同様に、どんなことにも少しは"あそび"の部分が必要なことは十分分かっているつもりです。そして、チャレンジフルな事業にはエールを送っているつもりです。でも、やっぱり。駅は機能であることを考えると、短期で撤去となるこの事業への170万円投入は幸手市の現状からみて贅沢感は否めない。

♥今回の確認作業の中で。この階段アート。剥がれや汚れなどの状態如何によって設置期間は3ヶ月以上もあり得るとのことが改めて分かりましたのでご報告しておきます。駅舎整備の数少ない市民参加の企画です。始めのボタンの掛け違いという原点問題は残りますが、然りとてこの事業を選択した以上、できるだけの延命に努めていただきたい。