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消防西分署存続に向けて調査開始

2019.04.25

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昨年中の出動件数

選挙期間中、消防西分署存続問題は西側地区における争点となり、複数の候補者が、存続に向けて頑張る旨の発言をしていました。選挙期間中も幾度も出動する救急車に出会いました。議論がなされることは良いことだと思います。議会が一丸となって廃止阻止=存続が進むことになればいいですね。

昨日、早速、平成30年中の救急車の出動件数について、東武消防組合に確認してみました。担当課によると、平成30年中の救急出動件数(速報値)は、東部消防組合全体で平成29年比、約950件増えているということでした。幸手市では100件の増となっているようです。 最近、組合HPに掲載したばかりだというので調べてみました。

【東武消防組合消防局HPより】
東部消防組合構成市別速報値

平成30年中救急 平成29年中救急
加須市 4,957件 4,857件
久喜市 7,637件 7,473件
幸手市 2,737件 2,639件
白岡市 2,232件 2,100件
宮代町 1,631件 1,496件
杉戸町 2,379件 2,106件
管外・高速道路 149件 111件
合計 21,727件 20,781件

このデータは速報値です。これを見る限り、どこの市町でも1年で約100件の増加となっています。増加件数とともに、より重要なのは各消防署からどの地域に出動しているのかです。組合化により、救急要請の電話が本部に入った後、現場に一番近い署に出動要請が出て救急車が現場に駆けつけます。それがどのような動きとなっているのか。

昨日、私が組合に確認したかったのは西分署の救急車の出動先です。私が今年2月に情報公開請求で入手した確定値資料では、幸手西分署は平成29年中の出動件数1,133件のうち、830件が西分署管外への出動でした。特に多いのが幸手署(339件)。注目は2番目に鷲宮分署管内に296件が出動していることです。幸手西分署が他の署所のフォロー的役割を果たしていることが伺える数字です。

幸手署管内への出動はさて置き、鷲宮分署は、久喜市の東鷲宮駅東側地域を抱えていますが、分署が県道さいたま栗橋線の西側に位置することから、幸手西分署からの救急出動が多いものと考えます。今の合理化案では幸手西分署を廃止して救急隊を幸手署に配置換えするとなっていますが、この地域の救急が空白となることに問題はないのか。県道さいたま栗橋線・JR線と国道4号線・東武鉄道に挟まれた地域において、西分署が果たす役割にもっと注目しても良いのでは。

そのことを裏付けるデータとして、出動先まで含めた平成30年版確定値データが欲しかったのですが、これは今年秋頃の公開になるということ。平成30年版がでれば、また、情報公開で請求したいと思います。

因みに、平成25年当時は年間18,743件の出動件数でした。平成30年は平成25年比1.159倍となっています。この数字は人口減少とは全く別な動きです。
また、平成31年1〜3月の管内の出動件数(速報値)は、 5,729件(幸手市767件)で、管内ではほぼ前年と同様の推移ですが、幸手市では同時期比46件の増となっています。最近、消防西分署から出動する救急車のサイレンが以前以上に聞こえるような気がしていましたが、前年比3ヶ月で46件も増加していました。

人口減少への対応こそ、組合化・合理化の目的ですが、しかし、このような事実を前に、本当にこれからの5年は合理化を進める時期なのか。どの署所を廃止するのかの前に、もう一度、人口減少と救急需要の増減の相関関係をしっかり見て行く必要があります。

消防署は住民の生命と財産を守る行政施設です。消防や救急の現場力なくして住民の安全安心は守れません。