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私たちが考える不信任の理由

2019.08.21

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報道の視点との違い

昨日の市長辞職については、夕方以降、メディア各社がネット速報やテレビなどで報道。どのメディアも事実を解りやすく報じていましたが、ひとつ気になるのは多くのメディアの見出しが、例えば、「暴行容疑の幸手市長が辞職へ 事件は事実無根 争う」など、市長の罪状に視点をおいたものになっていることです。

私たち(今回の事件でいち早く会派代表者会議や議会運営委員会、議員全員協議会の開催を求め、辞職はしないとしていた市長に対して不信任決議を模索した有志議員)が問題としているのは、市長が異郷の地で逮捕された事実もさることながら、平和事業の団長として公務出張中に、引率した中学生を置き去りに飲酒に及ぶという公人としての不適格な行動そのものです。

暴行容疑が晴れようと晴れまいと、事実無根で争うか否かは市長個人の問題であり、私たちが辞任を求める主たる理由ではありません。被疑者の立場で公務が継続されることは問題だと思っていますが、しかし、この問題が、市長の起訴不起訴問題に矮小化され、不起訴なら不信任が吹っ飛ぶということではないということに是非、皆さまのご理解とご認識をお願いします。

また、昨日の"たった4分議会"を傍聴した方から、議会運営に疑問を禁じえないとの厳しいご指摘をいただきました。私たち( 〃 )としては最速かつ精一杯の対応で市長の責任を問うたつもりです。その結果、最後の最後に不信任決議ではなく、市長自らが辞任という形で終止符が打たれた。この経緯についての市民の皆さまへの説明がもう少し丁寧にできなかったか。私にもそんな思いが残りました。一方で、議会の手続きとしてはあれが限界との意見もあり。この点については今一度精査し見直してみますのでしばらくお時間を下さい。

いずれにせよ、市長は今日辞任。秋の市長選で新たな市長が決まるまで「幸手市長」は不在です。その間、副市長が職務代理者に。市政の停滞は許されない。自治法の定めにより辞任後50日以内に市長選挙が行われるとなると告示、投開票の日にちが繰り上がります。

そして、市長問題にひとまず決着が付き、9月議会は予定通りの日程で開催されることに。22日は一般質問の締め切り日。市長不在の虚しい一般質問ですが準備を急がねばなりません。また、平成30年度決算や補正予算なども予定通り26日に配布され、審議も通常通りの予定です。

♥日々執行される行政は待ったなし。市政一新。今の幸手市ではこれ以上の命題はありません。