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令和2年度幸手市一般会計予算 賛成討論全文

2020.03.22
議案第15号 令和2年度幸手市一般会計予算 賛成討論 2020.3.19

10番松田雅代です。私は、会派幸手市政クラブを代表して、令和2年度幸手市一般会計予算に賛成の立場から討論をいたします。

はじめに、新型コロナウイルス感染症の拡散に終息の兆しが見えない中、幸手市では木村市長を本部長に部長級職員で構成する対策本部により、様々な対応が講じられてきました。これまで、学校の休業やさくらまつり、さくらマラソンなどのイベントの自粛、公共施設の休館などの緊急対応を市民は理解し受け入れていますが、さらなる長期化が進めば市民にも様々な影響が出ることが懸念されます。市長はじめ執行部におかれましては、高齢者の感染予防、外出機会の減少による市民の心身健康面への影響、学校教育や子どもたち、地域経済への影響などに注視され、仮にも財政出動の局面において厳しい予算を理由として対策の遅れが生じることのないよう、今後も万全かつきめ細かな対応をよろしくお願いいたします。

改めまして、令和2年度幸手市一般会計予算について申し述べます。
令和2年度幸手市一般会計予算については、生産年齢人口の減少による市民税の減少、基金残高の減少、公債費の増加、社会保障関連経費の増加など厳しい状況が続き、減収する市税収入を地方交付税と基金で賄う状態が続いております。歳入では、市税は前年度比1.6%の減少。うち個人市民税は所得割では134人の減を見込み前年度比2.3%の減少、固定資産税は前年度比0.8%の減少を見込み、基金は新年度の繰入金4億5015万1000円を差し引くと、各基金の残高合計は5億3138万4000円と近年稀に見る低水準にまで減少しています。また、市債は発行額は前年度比減となる一方、公債費はわずかながら増加しています。

こうした中、幸手市一般会計予算は歳入歳出それぞれ158億円で、前年度と比較しますと3700万円、0.2%減で編成されています。木村市政として、 初めての予算編成に臨まれた木村市長及び執行部は、限られた財源の中、事業の総点検をし、事業の廃止・変更・縮小なども含め様々厳しい選択があったものと推察いたします。それではこれより歳出について、新年度の取り組みへの期待も含めて、評価点を申し述べます。

まず、「教育、子育て分野」についてです。
教育、子育て分野では、教育費において、権現堂川小学校、吉田小学校の校舎トイレ及び屋外トイレの洋式化を含めた大規模改修工事が予算化されました。また、教育支援員や日本語指導員の配置をはじめ、さってアフタースクールの実施や市内統一学力調査など市費対応の各種事業の継続、英語教育充実のためのALTの拡充、新たにすべての小中学校へのプログラミング教育ソフトの導入など、子どもたちの教育環境の整備に予算を配分されたことを大いに評価いたします。
特に、プログラミング教育には大いに期待しています。目指すのは「今までになかった価値を作り出す想像力」の涵養であり、木村市長のおっしゃる学力観に通じるものです。プログラミング的思考は未来を生きる子どもたちが社会で伍していくために身につけていくべき必須アイテムであり、あらゆる環境整備をして子どもたちの好奇心を刺激し、成果をあげられることを期待いたします。また、パラリンピック聖火リレーの実施、ホストタウンとしてベナン共和国との交流事業など社会教育の充実が図られていることも評価いたします。

次に、医療・介護・福祉分野についてです。
民生費は高齢者の増加や10月から実施された幼児教育・保育無償化を含め、予算の41.3%、65億円を上回る支出項目です。そして、高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉の各分野において、新年度は各種計画の策定が進められます。令和元年度に引き続き第2次幸手市地域福祉計画の策定、障害のある方への支援として新たに第6次幸手市障害福祉計画及び第2期幸手市障害児童福祉計画の策定などで、人生百年時代に即した、また、時代の変化に則し、市民の誰もが生き生きと暮らせるよう市民ニーズを的確に捉えた計画の策定を期待いたします。
また、衛生費に関しては各種がん検診などの経費、健康マイレージ事業や母子検診、不妊検査・治療、不育症検査費助成などの事業が継続されているほか、新たに10月から実施されるロタウィルスワクチン定期接種に先駆け、独自に4月からロタウィルスワクチン接種費用の助成が実施されるなど、住民生活に直結するサービスのきめ細かな提供を評価いたします。

次に、公共施設の整備・再編については、
一斉に更新時期を迎える施設やインフラの整備が求められるも、厳しい財政の制約をどう乗り越えていくか。幸手市の大きな課題です。特に、昨年12月議会の本会議中に地震の揺れを3度体感し、また、玄関先の軒の構造物が落下するなど庁舎の危険な状態を放置しておくことはできません。防災拠点となる庁舎の建て替えが待った無しの中、公共施設個別計画策定の継続扱い(=1年繰り越し)は、事情はどうあれ了解しがたいものであります。が、しかし、市民意見の集約なくことを進めることはできず、その不足を省みて立ち止まり、新年度に仕切り直しをするという考え方は一定の評価をするものです。新年度1年を有効に活用し、市民を巻き込んで将来に向けた検討が進められることを期待いたします。

次に、デマンド交通についてです。
まずは潜在利用者も含め、全世帯、全市民を対象に本年3月にアンケート調査が始まったことを評価しています。新年度はこの結果を十分検討し、地域の様々な意見を調整し、令和3年度にはより利便性の良い公共交通が整備されますことを期待いたします。また、運転免許自主返納者支援事業の拡充についても評価をいたします。

次に「災害・暮らしに強いまち」については、
危機管理において、災害用備蓄品の整備や自主防災組織への補助のほか、幸手市国民保護計画や幸手市地域防災計画の見直し、先般の台風19号を教訓とする各種マニュアル作り、災害時避難行動要支援者の避難計画づくりなど防災体制の再構築に向け着手されておりますが、マニュアル等については、できるだけ早い時期での完成をお願いしておきたいと思います。
また、地域経済の活性化施策では、私は「解決に向けて関係機関と協議し行政のできる最大のアシストを考えていく」という木村市長の方針に共感するものです。そして、商工観光については、中心市街地にぎわい創造事業費補助金においてすでに商工関係者から意欲的な事業提案が出されているとのこと、また、農業については多面的機能支援事業補助金の拡充で対象団体が増えるなど現場の頑張りを大いに評価するものです。
また、移住定住促進事業では、空き家バンクにおける仲介手数料の補助や、市費対応となって久しい3世代ファミリー定住促進事業補助を継続することで移住・定住の促進を図ることを評価するものです。3世代ファミリー定住促進事業補助金は、今、子ども世代が比較的多い今の時期にこそ有効な施策です。できる限り不要額の発生なく、PRも含め制度の運用に頑張っていただきたいと思います。

都市基盤整備については、
計画的な土地利用と都市計画の基本的な方針を定める「第2次幸手市都市計画マスタープラン」の策定費用が計上され、大いに期待しています。幸手市20年の計です。まずは現行マスタープランの検証をし、市民を巻き込んで十分な議論を深めていただくよう要望いたします。
また、土木費においては市道の整備や倉松川河川改修に伴う市道橋の架け替え工事の設計などが図られています。土木費は特別会計への繰り出し金も含め、予算に占める割合が9.2%となっています。前年度比2億円の減額計上となり、インフラ整備の必要量に対して金額的には十分とは言い難いところはありますが、予算制約のある中、やむなく取捨選択をされた担当者の努力は理解いたします。

以上、新年度事業について評価と期待の両面から述べました。厳しい財政制約の中にあって、費用対効果、補助金制度の終了などにより縮小・廃止となる項目もありますが、幸手駅西口土地区画整理事業や下水道事業への繰り出し、学校施設の整備、教育の充実、福祉、市民協働などバランスのとれた予算であると評価いたします。新年度は様々な分野で計画が策定され、その計画が事業の優先順位をはじめ、今後の幸手市の将来像を形作る大きな意味を持つ1年となります。
今後の市政運営については、市民の皆さまが幸手市の将来に希望を持っていただけるよう中長期的な視点に立ち、持続可能な市政運営ができるよう市長、職員一丸となり全力で取り組んでいただくことを要望し賛成討論といたします。

♥最後までお読みいただきありがとうございます。
♥♥読み返すと言葉足らずなところも多く恐縮ですが、少しでも市の動きを身近に感じていただけたら幸いと思い全文を掲載いたしました。
♥♥♥さて、新年度予算の執行の前に、3月末は人事異動の季節。恒例の人事異動の他に、新年度は今年度で退職する部長級職員3名に代わって新部長が3名抜擢されます。部長級が3人も一度に入れ替わるというのはかなりなインパクトです。さて、どんな木村人事が差配されるのか。これも大いに気になります。来週中には内示が出る予定です。