記事一覧

情報を共有して参りましょう-1-

2020.04.24

アイコン

消毒について

👂感染者が出た時の消毒は?

手洗い、消毒については皆さまもいろいろなところで目にし、励行されていると思います。が、今回、感染者が出た場合の消毒方法についてお問い合わせがありました。先日もお知らせしたとおり、感染症対策は都道府県の管轄です。予防〜発症〜治療・隔離〜治癒後まで全てです。県は国の政策に従って施策を進めます。
コロナ対策でも多くの通達や通知が必要な機関に飛び交っています。その中から、上記質問の答えのキーポイントと思われることについて共有したいと思います。

🔑厚労省老健局通達より
2.消毒・清掃等の実施
新型コロナウィルス感染が疑われる者の居室及び当該利用者が利用した共有スペースについては消毒・清掃を実施する。具体的には手袋を着用し、消毒用エタノールで清拭する。また、次亜塩素酸ナトリウム液(※1)で清拭後、乾燥させる。なお、次亜塩素酸を含む消毒薬の噴霧については吸引すると有害であり、効果が不確定であることから行わないこと。トイレのドアノブや取っ手などは消毒用エタノールで清拭する。
(※1)次亜塩素酸ナトリウム液の濃度については、「高齢者介護施設における感染対策マニアル改定版」(2019 3月)88ページを参照すること

この通達にあるように、これはコロナ感染に関する高齢者施設に向けた通知です。国は各分野で科学的根拠に基づいて国民生活の安全を守る基準を定め、規制や指導を行なっています。日本で高齢者の爆発的感染が見られないのは介護等施設で働く皆さんのご努力、指導・実行の徹底や衛生施策の効果だと私は思っています。その施設管理のための指導は今の医療・科学の最先端であり、コロナ対策、中でも今日取り上げた消毒に関しても私たちが信頼すべきキーポイントです。

また、私の聞き取りでは、上記消毒・清掃については、埼玉県でも県が該当者に対して責任を持って必要な指導を行なっていると聞いています。仮に、この消毒方法では心配だからと、それ以上の対策を求めても過剰な対応となることに。これは専門性を伴う責任論とご理解ください。ただし、これは当該者が指導に100%従った時に最大効果を発揮するものであることは注意点です。

♥私たちは慌てず、冷静を保ち、普段の小まめな手洗いと自分にできる予防に心がけましょう。