![]()
一般質問より 4.教育について
先日来、一般質問のまとめをご報告していますが、量的にたいへん「重い」ものになっており、今後はもう少し「軽い目」にお伝えできるよう努力いたしますので、お付き合いくださいますよう。
さて、今回は「教育について」です。「学力」をどう定義するかはいろいろな見方があるものと思いますが、
1)小中学生の学力向上に対する今年の重点的な取り組みについて
2)義務教育9年間に対する新しい発達段階の考え方(3.4.2)への所見
3)幼保一元化、幼小中連携の今後の進め方
について質問しました。教育長からは「学力」を「生きる力」とする学校教育全体に対して答弁をいただきました。そのなかで、
1)については、
・量=授業の量的指導、授業時間の確保、
・質=授業の質的保証 先生方の授業力の向上
・家庭学習=家庭の協力 などの観点から答弁が。
2)義務教育に関する新しい発達段階の考え方について
9年間の接続の課題として「10歳のかべ」「中1ギャップ」が問題とされている。発達段階を3.4.2とする考え方は小中一貫教育の考え方の1つ。幸手市では現在、中学校の先生が小学校で授業をするなど、「中1ギャップ」への対応として中学校区で取り組みが行われている。
3)幼保一元化は少子化や就業女性の増加に対する対応であるが、幼稚園教育と保育の一元化はまだまだ課題は多い。今後研究していく。幼小中連携は、幸手市においては「小1プロブレム」に対応するため、連絡協議会を設け、保護者向けの講演会や幼稚園と小学校の交流会などに取り組んでいる との答弁でした。
さて、「学力」を従来の「テストの正答力」とすると、今、私がとても気になっているのが、中2の「学習に関する関心・意欲・態度」です。埼玉県小・中学校学力調査(H22、H23)の質問紙によるアンケート結果によると、幸手市の中2の3割~4割に家庭学習=予習復習の態度が身についていないという実態があります。
中学生時代は心身ともに揺らぎのある時期で、勉強に身が入らなかった生徒が高校生になって勉強に目覚めるということは大いにあることですし、受験を機に大変身することもあるでしょう。
でも、予習復習は勉強の基礎です。この実態はもっと検証され分析されていかなければならないものと思います。
そして、「家庭の教育力」の低下が久しく問題とされています。確かに、学校で肩代わりできない大切な役割が家庭にはあります。しかし、こと家庭学習に関しては、家庭にできないことを求めるだけでは解決できないように思うのです。
学校という集団生活で個人差のあるすべての子どもたちに有効な処方箋を見つけるのは難しいことは承知していますが、教育委員会には是非、これからも今日的な課題に対する検証を深めていただくようお願いをいたしました。
やっぱり長くなってしまいました・・・。