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議会最終日

2012.12.21

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市政報告より 市の財政状況の厳しい中で

 午前中の本会議、今議会市長から提案されたすべての議案が全員賛成で可決しました。

 今議会は執行部からとてもたくさんの報告がなされました。西口関連事業については先日、このブログでもお知らせしましたが、今日は、本日の報告と議員の質疑について幾つか概要をお知らせいたします。

報告事項
【幸手市庁舎の耐震改修について】
 耐震性の低さが課題となっている市の本庁舎。庁内で組織されている検討委員会の検討結果として4つのケースが示されました。
1)今の庁舎のまま耐震補強(2ケース)
2)現敷地内での新築建替え
3)別な場所への庁舎移転
 市は、「防災拠点としての整備」を最重要課題として、平成27年度の改修(新築・移転)に向け更に検討を進めていくということ。厳しい財政下、財政負担としてはマックス約18億3千万円を想定。

【香日向小学校跡地利用基本計画について】
 「跡地利用の基本的な考え方」が示されました。基本方針としては
1)施設は売却はせず改修して有効利用
2)運動場及び体育館は、避難所として活用、施設開放も現状どおり行う
3)看護学校の利用要望(2階~4階)を容認

 プールは利用に供せず、解体してもお金がかかるので現状のままで管理。今後は、経費や財政負担、受益者負担も考慮しながら、実施時期や管理方法の検討を行い、早期利用ができるよう進めていくとのこと。
 市は、看護学校の利用を前提にしていますが、貸与の条件交渉はこれから。また、看護学校が2階から4階を利用したい旨、要望していることから、住民ニーズを実現できるのは1階のみということに。この限られたスペースがどのように活用されるのか。今後の検討において、住民ニーズへの最大限の配慮を要望しました。

【重点プロジェクト資金計画】
 来年度から平成30年までの大型9事業とその資金計画についての概算が示されました。大型事業として挙げられているのは橋梁の長寿化計画や産業団地整備、庁舎改修、橋上駅舎・自由通路など西口関連事業など。9事業全体で約104億円を想定。国や県からの補助金を見込み、市の持ち出しは約半分という計算が。
 しかし、市税収入が減収基調のなか、市長マニフェストにより半ば無理矢理に計画変更し、実施時期を前倒ししている幸手駅の橋上化に、議員からは、事業の優先度、今後の財政運営、起債する市債をどう償還していくのか、と市長への質疑が相次ぎました。