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考察 12歳からの接種

2021.06.30

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接種対象年齢が12歳以上になった経緯

先号で日本小児科医会のメッセージを取り上げました。私のような高齢世代違って、これから長い未来を生きる子どもたちへのワクチン接種。私も小学生の孫を持つばあばとして、もう少し詳しく知りたいとネット情報を検索。厚労省のHPをはじめいろいろな情報が出て来ましたが、おおよその流れは以下の通りでした。

NHKの5月28日ネットニュース
要旨
ファイザー社の新型コロナウィルスのワクチンについて、厚労省は接種が可能な年齢を拡大することを決定。現在は16歳以上となっているが、12歳から15歳も追加されることになり、近く公的な予防接種=の対象になる見通し。ファイザー社は新たにアメリカで治験を行い、有効性と安全性を確保できたとして追加で厚労省にデータを提出していた。これを受け、厚労省が12歳から15歳も加えることを決め、28日専門家部会で報告した。

5月にこのような動きがあったのですね。見落としていました。今回の対象年齢拡大は、接種を希望する子どもの接種機会の確保も目的とされています。また、この年齢に関しては、臨時予防接種=公的な予防接種=の対象となることで、健康被害が生じた場合に予防接種法に基づく救済制度の対象となるようです。
有効性や安全性については、専門家部会(「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会」)の資料に海外での試験結果の概要も掲載されています。ご関心のある方は研究してみて下さい。

♥ 私は皆さまに受けろとか受けるななどと申し上げる立場にありませんが、コロナワクチンの接種はあくまで任意が基本です。打った打たないによって子どもたちの間で差別やいじめが絶対に起きないようご配慮を。そして何より、皆さまにはできるだけの情報と納得性をもってご判断をされますよう。

♥♥今後、接種の方法などが全国の自治体で検討されることに。どこまで子どもたちのプライバシーを守れるか。任意が担保されるか。難しい判断もあろうかと思いますが、幸手市の運用を注視して行きたいと思います。