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シンクキッズシンポジウム

2013.02.04

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シンクキッズ―子ども虐待・性犯罪をなくす会シンポジウムに参加

 枝久保喜八郎県議の「県政報告」に載っていた開催案内で知ったこのシンポジウム。以前より関心を持っていた内容でもあり、昨日は水道橋まで聴講に行って参りました。超満員の会場には、弁護士や医師など関係機関から多くの方が来場されているようでした。

 開会に当たり挨拶をされたのはNPO法人シンクキッズ顧問の国松孝次氏(元警察庁長官)。そして、岡村勲氏(弁護士・全国犯罪被害者の会前代表幹事)の基調講演に続き、労働省や内閣府の関係各種審議会委員を務める大学教授や警視庁、新聞記者など多様な機関のメンバーにより「虐待の現状と問題点」についてパネルディスカッションが行われました。
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 NPO法人シンクキッズは「子ども虐待ゼロを目指し、一人でも多くの被虐待児が希望を持って前向きに生きていけるようにすること」を目的に、「実効ある法律・条令の整備と被虐待児への支援」を主な活動としている団体です。

 国松氏は挨拶の中で「虐待が社会現象化している。どうやって少なくしていくか。これには個々人や機関の努力と共に、社会のしくみづくりが不可欠である。社会のしくみとは国の法律(立法)であり、法律ができることで圧力がかかり、救済に広がりが出る」と、法整備の促進の重要性を語られました。

 また、パネルディスカッションではパネラーから、「子ども虐待は現行刑法では犯罪立証が困難で、虐待を犯罪とするのは重い事例のみとなっている。見逃される事案は数多く存在し、統計にも表れない」と。その一因に、「児童相談所・警察・検察・医療機関等の連携不足がある。各機関による複数回に及ぶ事情聴取が被害者を更に傷つけ、立証に耐える聴取を困難にしている」と、”縦割り行政”の壁の厚さに強い憤りを訴えるパネラーもあり。

 また、「事故死であったとしても、その検証が行われないため、同じタイプの事故死が繰り返されている。子どもの自死も、その理由や背景因子の解明があまりにも不十分で、対策が講じられないため、自ら命を絶つ子どもたちが後を絶たない。法制化がここまで遅れているのは先進国では日本だけである」ことを全員が訴えておられました。

 子どもたちが伸びやかに成長する環境をつくることは私たち大人の責任です。現在、東京都や大阪市、横浜市などで子どもの虐待に関する条例化などの動きが出てきているということですが、地域の関係機関が「虐待を見逃さない・再発させない」ために、意識を高め、子どもを守る取り組みや制度づくりを加速させることの必要性を改めて肝に銘じたシンポジウムでした。