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令和3年度決算から見る幸手市財政の姿

2022.09.18

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文教厚生、総務常任委員会が終わって

13日から始まった委員会審議。私は13、14日は委員長として文教厚生常任委員会に、15、16日は委員として総務常任委員会に出席。各委員会に付託された議案はすべて承認、可決し、週明けの建設経済常任委員会を残すのみに。

幸手市議会では、議員1名が2つの委員会に所属することができますので2人会派だと 1つの委員会が重なります。会派市政クラブは総務常任委員会を重なりとして、それぞれ武藤議員は建設経済、私は文教厚生の各委員会に所属しています。

委員会のなかで歳入全般を審査対象とするのが総務常任委員会です。会派市政クラブが総務常任委員会に2名在籍するのは、財政チェックは議員の最重要責務との考えからです。市民の皆さまからお預かりするお金がどう使われようとしているのか。予算時の目的は達成したか。予算編成の方針や執行部(市長や財政当局)の考え方を確認し、最高の市民サービスが提供されたかどうかをチェックする。市民の皆さまの生命と財産と幸せを守るために一番に重要なことは、持続可能な財政運営が継続されることだと考えて臨んでいます。

その観点から、令和3年度決算の総務常任委員会審査が終わった段階で、私なりに総括をしてみたいと思います。少し長くなりますがご了解を。

【決算規模より】
歳入増額 19,548,243千円
歳出総額 17,992,892千円 
実質収支 1,451,181千円

【コロナ関連】
❶国のコロナ対策関連事業、ワクチン接種事業
❷地域事情に即した経済対策、感染対策事業
の執行は良好と評価いたします。
・国庫支出金4,327,711千円のうち、
 新型コロナウイルス感染症対応地方創生
  臨時交付金充当事業 265,277,000円執行
ワクチン接種については、多くの市民の方から「幸手市は接種券郵送、体制整備が早く評価している」とのお声をお聞きしています。次々と来る国からの指示を適切に執行してくれた職員を、私も大いに評価しています。❷の経済対策はハッピーエール応援券補助やPayPayポイント還元事業補助、各種団体や子育て支援など一定のご評価が得られているものと私は評価していますが、皆さまはいかがでしょうか。

【財政運営について】
❸基金積立は増額
令和2年度までの学校施設トイレ大規模改修がひと段落し、投資的経費はかなり抑制的な金額となりましたが、次に控える庁舎建設や公共施設の改修などの原資の積み立てに基金の増額が図れました。
❹市債残高は微減
❸との関係で令和3年度は大型の建設事業はなく、投資的経費は4億円と近年になく少額となりましたが、土地開発公社の西口開発先行取得土地の買い戻し(約8,500万円)も実行。幸手駅西口整備は見た目の工事だけでなく、様々な課題を解消しながら粛々と進んでいます。
一方、大きな事業が予算化されなかったことで市債発行も抑えられ地方債残高は微減に。
自治体財政は単年度会計が原則ですが、基金と市債は使徒が将来にまたがる財源です。市債はお金がないから発行するのではなく、現在の市民と将来の市民との財政負担の公平性を保つ役割があります。故に、基金積立も市債発行も本当に世代を超えて財産となる事業かの見極めと、発行にせよ積み立てにせよ、「現」市民の納得は不可欠だと訴えています。
・投資的経費 
 普通建設事業費 424,815千円
・積立基金残高 
 財政調整基金  R2末628,631千円
         R3末1,038,637千円
         前年度比410,006千円
・地方債残高 R2末13,819,872千円
       R3末13,481,985千円 
       前年度比▲337,887千円

尚、普通建設事業費の減少はありましたが、公共施設の換気対策などでは❷の国のコロナ臨時交付金を使って環境整備ができました。また、抑制していた建物管理や道路や河川、水路などのインフラ整備については、9月議会に提出された令和4年度補正予算で昨年度決算の剰余金から予算が配分されました。
また、庁舎建設基金については、令和3年度末残高は53,340千円でしたが令和4年度当初予算で1億円を、今回9月補正予算で1億円を積むなど着実に建替資金が積み立てられています。9月補正の1億円は市民の方から1億円という多額の寄附をいただいたものでご寄付者のご理解を得て基金に積ませていただいた次第です。ご寄附を下さった方に心より感謝申し上げます。

【財政健全化判比率 改善?】
❺実質公債費比率 2.7% 前年度比▲0.3ポイント
❻将来負担比率 21.1% 前年度比▲12.3ポイント
実質公債費比率とは、一般会計の地方債元利償還金の他、公営企業会計(幸手市の場合は上下水道会計、土地開発公社)の地方債元利償還金に充てられた一般会計からの繰出金などの割合で、18%を超えると地方債の発行に許可が必要となります。幸手市は過去、18%を超えたことから財政健全化計画の実施団体となった経緯があります。また、将来負担比率は早期健全化基準が350%とされる指標です。幸手市ではこの両指標を県平均を上回らないとして管理していますが、実質公債費比率や将来負担比率については、低くなることを"改善"とばかり言っていて良いのかと、質疑の中で疑問を呈し、研究を求めました。
幸手市は今後、人口減少局面となり、将来の市民がどれくらいの負担に耐えられるのか。しっかりと指標管理をしながら財政支出の平準化を図りながらも、将来の財産となる事業にはキチンと事業費を投入しなければ縮小の一方に。市民の皆さまに安心してサービスを享受いただくくために、それを見極めるためには、市民、議会にも中長期財政シュミレーションを是非、提示していただきたいと訴えています。これは会派の要望でもあります。

♥令和3年度も様々な事業が新規、継続されていますが、今日は総務的視点、財政的視点から議案を私なりに大掴みにお知らせいたしました。
このブログにご訪問くださる方の中には私以上の読み解きをされる方もあると思います。もし、何かお気付きのこと等ございましたら是非、ご教示ください。よろしくお願いいたします。