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耳障り、口当たりの良い政策 要心が必要です、
月日の経つのは早いですね。一時間、一日、一月、一年がアッという間です。16日にこのブログを更新した後、議会広報編集委員会、水防組合定例会、長野への研修、地域ボランティア、地域活動家のイベント見学などなど慌ただしくしているうちに1週間が経ってしまいました。
その間の驚きの出来事のひとつはトラス英首相の辞任です。就任から1ヶ月半でのスピード辞任。一体英国で何が起きているのか。皆さまの中には国際情勢にお詳しい方はたくさんいらっしゃると思いますが、私の雑感を少し。備忘録方、記させていただきます。
さて、新聞によると看板政策の大型減税が金融市場の混乱を招いた末に撤回に追い込まれ、閣僚の解任や辞任が相次ぐなど、政権の混迷が続いていたと新聞。トラス氏も、自分が保守党から請け負った責務を果たせないと判断したというのですが。
注目は総額450億ポンド(約7.6兆円)の大規模減税です。発表したが、財源の裏付けがなかったことが後から分かった。その結果、財政不安が広がり、債権安、通貨安、株安の「トリプル安」を招いたという構図。
トラス氏は、市場の混乱を受け、早々に減税策の一部を撤回➡️その減税策をまとめた財務相を更迭➡️残りの減税案もほぼ全てを撤回すると発表➡️減税策撤回に抗議する閣僚が辞任…。これらの結果として、求心力低下に歯止めがかからず、これ以上の政権維持は困難だと判断したと見られる、と新聞は報じています。
と見られる…。そうなんです。真相は藪の中。そもそも真相など外野に簡単に見えるものではないです。が、外野から見て感じるのは、首相選挙で甘美な政策が散りばめられるのは支持者がいるからです。どのような支持者を見て政策が紡がれたのか。その"政府の認識"が極めて重要ではないか。私はそう感じています。
世論調査支持率7%では政権は担えないとは言え、前ジョンソン首相はコロナ会食など政策以外のことで糾弾され散りました。イギリスでも政権の短命化が続いているようです。アメリカもしかり…。民主主義国の政権運営が混迷を続ける中、日本安倍、ドイツメルケル前首相の長期政権の価値を改めて見直す必要がありそうです。短期政権で内紛を抱える国に安定や長期戦略は望めない。これが1番の問題ですね。
今、国際社会、特に、中国やロシア、北朝鮮など共産国で進められている政権の長期化に、民主主義国は対抗できるのか。トラス氏は対ロシア強硬派で、中国に対しても脅威認識を示していたということで、辞任によりヨーロッパの結束にも影響があるのではと新聞。ヨーロッパの結束が切れることになればさらに社会は混沌の渦中に。
鎖国でない限り国際社会の波は必ず日本にも届く。政治の裏側はそう簡単に見えるものではありませんが、支持率を左右するメディアの"策略"に負ケズ、今、私たち国民の賢明な判断が求められている。そんなことを改めて感じる国際社会の動向です。イギリスでは国政選挙が間近に迫っているようです。どのような政党が選ばれるのか。首相選挙も含め、注目ですね。