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本会議 全ての議案を可決
昨日の議会最終日は、コロナ陽性となったご家族の濃厚接触者ということで1名の議員が欠席でした。私も議会狭間の8月に濃厚接触者を経験しましたが、今は8月より感染が身近に感じられます。当該議員のご家族には早期ご回復を。
さて、12月議会に提出された議案の中から見える市政の動きをご報告いたします。
❶損害賠償事案 複数報告
自動車による対物賠償が2件、水道管不具合で発生した濁り水による営業補償2件、物損賠償1件。全て、支払いは保険対応の事案です。閉会のご挨拶の中で、市長から猛省、謝罪、対策への言葉がありました。
自動車の対物賠償は職員に反省を求めるしかありませんが、私がより問題だと思うのは水道管の件です。賠償を払うなというのではありません。昭和40年代、日本全域に一斉に引かれた上水道の配水管が経年劣化し、あちこちの自治体でも破裂事案が発生しています。幸手市でも計画的に維持管理や敷設替えが行われていますが、劣化に追いついていないのが現状で、今後は補償リスクが高まるのではないかとの懸念です。
濁り水による補償に関する議案の採決は賛否が分かれました。反対議員からは現場確認手続きなどの不手際の指摘と賛成にはその対策の提示が不可欠との主張。私は、市が契約する賠責保険の補償対象事業と保険会社が査定したものであり賠償は妥当と判断し賛成しました。しかし、今後の賠償リスクを最小限にするには施設の老朽管の維持管理費に相当な財源の投入が必要となりますが、受益者使用料への転嫁も難しい中、どのような対応が可能か。この検討は必要というのは同意見です。出来るだけ安価に安全な水を供給するのが水道事業の使命ですが、維持管理強化には受益者の皆さまのご理解とご協力が必要です。今後の対策につきましては、この議案とは別の話として、私も注視していきたいと思っています。
❷電気料金高騰の影響
自治体の大事な仕事の一つにごみ行政があります。物価高騰が私たちの生活を直撃していますが、市においてもやはり、し尿処理やごみ焼却など、使う電気量の多い施設で多額の増額に及んでいます。また、公共施設(アスカル、武道館、コミセン、総合公園など)の指定管理施設でも光熱費の上昇が見られることから、これら施設に対して高騰の一部を補助します。
❸職員、議員等の給料改定
公務員にはスト権がありません。その代わり、人事院が民間の給与との比較において、勧告としてまず国家公務員給与の賃上げ、賃下げの基準を決め、それを地方公務員が準用する仕組みです。さらに議員報酬にも適用され改定が行われます。今年の改定は若手職員を中心に、月給が200円〜4000円、職員(再任用、会計年度任用職員等を含む)、市長、副市長、教育長、議員の期末手当が0.5ヶ月分賃上げとなります。総額で約1000万円の増に。ご理解の程お願いいたします。
❹天神の湯休止に伴う回数券払い戻し
これについては以前の号でもお知らせいたしましたが、これまでたくさんの方にご利用いただいてきた天神の湯がコロナ禍で休館となり再開の目処が立たないまま今日に至っています。再開の可能性は今のところ低い状況にありますが、コロナ禍で休止となって3年となり、一旦、これまでの回数券の払い戻しをすることに。再開を心待ちにされている方には残念なことではありますが、補正予算が成立しましたのでお手続きをお願いいたします。
♥この他にも児童館敷地内への防犯カメラ設置、小中学校タブレット端末の補修費、中学校のスキー林間中止によるキャンセル料など補正予算の項目に世相が窺える12月議会でした。長くなりますので主なもののみのお知らせでした。