名目賃金に相当する一人当たりの現金給与総額は0.5 %増ながら、従業員5人以上の事業所の一人当たり賃金は物価変動の影響を考慮した実質で前年同月比3.8%減に
長い題となりました。昨日、二十歳を祝う会の開催をお知らせし、若者の未来に幸あれ、と書いたばかりながら、昨日の日経新聞夕刊に、賃金に関する気になる記事がありました。
少し要約してみますと、
厚労省が6日発表した2022年11月の毎月勤労統計調査によると、従業員5人以上の事業所の一人当たり賃金は、物価変動の影響を考慮した実質で前年同月比3.8%減だった。物価上昇の加速に賃金の伸びが追いつかない状況が続いている。
名目賃金に相当する一人当たりの現金給与総額は0.5 %増の283,895円だった。増加は11ヶ月連続。伸び率は1〜2%台だった10月までと比べると縮んだ。
基本給にあたる所定内給与は1.5 %増。残業代等の所定外給与は5.2 %増だった。ボーナスにあたる特別に支払われる給与が19.2%減となり全体を押し下げた。昨年の11月は新型コロナウィルスの流行第5波が収束した後で、ボーナスが持ち直していた。今回はその反動が出たとの見方がある。
就業形態別に見ると、正社員等の一般労働者は0.2 %増の368,358円。パートタイム労働者は2.2 %増の101,888円だった。産業別では飲食サービス業や運輸・郵便業等の伸びが大きかった。
賃金の実質水準を算出する指数となる物価(持ち家の賃金換算分を除く)総合指数は、11月に前年同月比4.5%上がった。名目賃金の伸びを大きく上回り、実質賃金の下落幅が拡大した。実質賃金の落ち込みが続けば家計の購買力が低下し景気の下振れ圧力となる。23年の春闘が当面の焦点になる。連合は5%程度の賃金賃上げを求めている。
岸田首相は経済3団体が5日に開いた新年祝賀会の挨拶で、「インフレ率を抑える賃上げの実現をお願いしたい」と要請した。参加した経営者も基本給を底上げするベースアップを含む賃上げに強い意欲をのぞかせた。世界経済の失速で先行きが不透明な状況でどこまで踏み込めるかが試される。
こんな内容です。職業選択の自由が保障されている日本にあって、賃金や働き方に対する考え方は人それぞれです。部外者が口を挟む余地は極めて少ないワケですが、実は、私としては、持ち家の賃金換算分というのが気になります。自分たちの過去の生活からも、住宅ローンや家賃の支出が家計支出に与える影響が少なくないことは経験しています。その点で、家賃や持ち家ローンなどの固定費の圧迫は生活の苦しさに直結する指数です。そのようなことを遠縁としてご主人たちのお小遣いを直撃しているご家庭もあるやなしや。これでは消費意欲は高まりませんね。
日本では人口減少局面、デフレ基調にありながら、新築住宅やマンションの建設が景気を下支えしている現実があります。幸手市でも多くの新築住宅が人口減少を補っています。黒田日銀総裁が金利を据え置いているのも住宅ローンなどの固定費の上昇が生活に与える影響、それにより消費マインドを低迷させる要因として大きいからかなあとの推測も。
さらに、今の幸手市の住宅事情を見ても、一家に3台、4台の自家用車を所有される方も多く、実質賃金が減る中でも減らないケータイ電話や家賃、車検、光熱費などの割合が高くなるのは、老婆心ながら心配要素です。実態把握が必要かも知れませんね。皆さまのお身内などいかがでしょうか。
先にも述べましたが、幸せとは経済的な指標のみで測れるものではありません。実は、人生のいろいろな場面の苦境に直面した時、支え合える地域があることで救われることは多いのです。
実質賃金から少し?大いに脱線してしまいます😅が、私のライフワークである「人と人のネットワークをつなぐ」ということが、今後益々大事になってくるのではないかと私は確信しています。
実質賃金の上昇については、連合も経営者も首相も同じベクトルで進んで行く気配です。それはそれとして期待しながらも、私たちは幸手市に住む同じ住民として、できることを少しずつ協力しながら皆んなで見守る温かで楽しい地域を実現させていきたいですね。折に触れ、そのような機会がある時はご紹介して行きます。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
♥わが家にも別世帯ながら若いのがおりますもので。先の読めない中、若い人がどんな社会を生きていくことになるのか。いつも気になっております😆。取り止めない長文で失礼いたしました。