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令和5年度予算の審議を前に
今日は一般質問最終日。一般質問が終わるといよいよ来年度予算の審議が始まります。
次回以降のブログで来年度予算の概要をお知らせしたいと思いますがその前に、自治体を取り巻く環境の中でも、計画の側面から、まず、幸手市の最上位計画である総合振興計画と、その次に次ぐ都市計画マスタープランについて、「予算概要NO.0」として少しご案内したいと思います。私以上に世の中や社会の構造をご存じな、このブログにご訪問くださる皆さまには僭越なことですが、これら計画は幸手市のまちづくりを考える"土台"であり、先ずはこの計画をベースとして共有させていただけたらと。よろしくお願いいたします。
❶市の最上位計画
⑴総合振興計画
自治体のみならず、国や県、また民間の会社にも事業や活動に必要な様々な計画があるかと思います。自治体の場合、その計画の上位計画に位置するのは総合振興計画と都市計画マスタープランです。
中でも総合振興計画は最上位計画で、前期後期を各5年とする10年間、自治体で行う事業は全て、総合振興計画の傘下にあり、下位の計画はこの計画に添わなければ事業化できません。この計画は以前は地方自治法で議会の議決を必要としましたが、今は議決は団体の任意とされています。現在、幸手市では幸手市議会基本条例において、総合振興計画は議会の議決を必要と規定しています。10年という長期を規定する計画故に、時代性や緊急事態など変化への対応を可能とする為、総合振興計画はどうしても総花的となりますが小さな変化は吸収できるようになっています。
一方、まちづくりの骨格の部分でこの計画にないことをやりたいとなると、まずはこの計画に位置付けなければ予算化はできません。今、幸手市は「幸手市第6期総合振興計画」の前期計画期間にあります。
⑵都市計画マスタープラン
もう一つの自治体の上位計画が都市計画マスタープランです。
都市計画の目的は土地の利用についての制限を定め、道路や公園緑地等を適正に配置することにより、健康で文化的な都市生活や機能的な都市活動を確保しようとするものです。この都市計画に関する基本的な方針を示すものが都市計画マスタープランです。この計画の上位計画は、市においては前述の総合振興計画であり、一方、埼玉県からは「幸手都市計画」(幸手市・杉戸町・宮代町)として、埼玉県が区分する都市計画区域の整備開発及び保全の方針が示されています。幸手市都市計画マスタープランはその2つの計画に即して基本的な方針を定めています。
♥市民の皆さまの中にはいろいろなアイデアや発想をお持ちな方もあるかと思います。私たち議員もいろいろな場面で執行部のお尻を叩いたり、提案や提言をすることがありますが、基本的な枠組みは先ずは法律、条例遵守。さらに国や県の意向や方針に基づき定められた上位計画の範囲を超えるものはそのままでは無効です。もし、都市計画において、時代の変化でこれまでの計画に不足が生じるような場合はまずはこの計画に規定しなければなりません。
♥♥令和5年度は政府の支出も感染症対応から平時に切り替わるとともに、ここ数年の間に起きた様々な社会変化を反映したアフターコロナの予算が編成されています。国際情勢も大きく変化し、その影響は私たちの生活を直撃している中、幸手市にとっても来年度予算は現実に立脚し、未来を志向していく大切な予算だと私は考えています。日本の、埼玉県の東部に位置する一自治体として、何を優先していくべきか。皆さまと一緒に考えて行きたいです。
♥♥♥そのようなことで、来年度予算の是非を考える前に、もし、お時間がありましたら、先ずは幸手市総合振興計画、幸手市都市計画マスタープランをキーワードに検索を。よろしくお願いいたします。