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市の報告より
(前号の続き)
次は、幸手市にとって大変重要な学校再編に関する報告です。
皆さまもご承知のように、幸手市における児童生徒数は、昭和57年度の9,687人をピークとして、年々減少。令和5年5月1日では3,164人と、ピーク時の約3分の1程度に減少しています。また、今後の児童生徒数の将来推計では、令和17年には小学校児童数は1,412人、中学校生徒数は706人となることが想定されています。
幸手市では、令和3年8月20日付けで木村市長から教育委員会に市内小中学校の今後の在り方についての検討依頼があり、今年7月11日、教育委員会は策定した「幸手市立小・中学校適正規模・適正配置等に関する基本方針」と合わせて教育委員会の意見を附し、総合教育会議に報告。
以下は、教育委員会がまとめた「幸手市立小・中学校適正規模、適正配置等に関する基本方針」の各項目の結論のみ抜粋です。
「幸手市立小・中学校適正規模、適正配置等に関する基本方針」(一部抜粋)
❶適正規模・適正配置の望ましい目安
◆望ましい学校規模の目安
小学校➖概ね12学級以上 中学校➖概ね9学級
◆望ましい通学距離の目安
小学校➖概ね4km以内 中学校➖概ね6km以内
❷再編方針
◆学校再編の具体的な枠組み
再編方針1➖東中学校区の小学校3校(権現堂小、吉田小、八代小)と中学校1校(東中)を一体的にとらえて、義務教育学校を現在の東中学校に開校する。
再編方針2➖さかえ小を上高野小に統合する。
【配慮点】
再編方針1➖義務教育学校を速やかに開校するとともに将来的に魅力ある施設づくりに努める/児童生徒や保護者の要望により市内全域から入学できることとする。
再編方針2➖当面の間は幸手中と西中のいずれに進学するか選択できるような弾力的な扱いにする/さかえ小に関係する弾力的な扱いについても継続する。
なお、幸手小、行幸小は、先の4校を除き将来的に6学級から11学級となることが見込まれるが、現時点では検討基準には該当しない。しかし、児童数の動向を注視しつつ、状況に応じて学校再編の適否について検討するものとする。
東中については、再編方針1のような方策を講じることで、小規模校であることの課題を解消・緩和し魅力ある学校づくりに資するものとする。
<教育委員会附帯意見>
学校再編を進めるにあたっては学校設置者の責務として、次の事項にご配慮をお願いしたい。
・より良い学校環境を子供たちに提供できるよう、学校再編を早期に実現すること。
・今後も新しい魅力ある幸手市の学校教育を実現するための予算措置を講ずること。
・学校再編後も継続して使用する学校施設を整備するために、十分な予算措置を講ずること。
・学校再編を円滑に実現するために十分な人員配置を行うなど、適切な組織体制を構築すること。
・通学距離が長くなる場合はスクールバスを必ず運行すること。
・地域住民との合意が図られるよう丁寧な説明を実施すること。
<各種調査>
【対象者】
・市内小中学校在学児童・生徒の保護者
・市内小中学校在学児童・生徒(小5、6 中1、2)
・学校運営協議会委員
・私立幼稚園・保育園、公立保育所に子供を通わせている市内在住の保護者
【調査機関】
令和4年9月12日〜9月30日
【回収結果】
対象者数 4,149人 回答数 2,727人
回答率 65.7%
♥骨組みのみの抜粋ながらかなりな情報量となりました。検討内容まではお知らせし切れませんが、市教育員会総務課ー幸手市教育審議会と検索すると、この問題を審議した教育審議会の会議録を見ることができます。どんな議論があったのか。ご関心のある方はリンクを貼っておきますのでご覧ください。
https://www.city.satte.lg.jp/sitetop/soshiki/soumu/1/9277.html