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行政視察

2023.10.21

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ゆめファーム全農とちぎ@栃木市&義務教育学校の取り組み@佐野市

視察2日目は栃木市と佐野市へ。

【ゆめファーム全農とちぎの取り組み】
ゆめファームは、園芸用ハウス資材の単純な供給事業から栽培技術をパッケージ提供する事業への転換を目指し、2014年にスタートした全農のプロジェクトです。全国では全農とちぎ(🍅トマト)、全農こうち(🍆ナス)、全農SAGA(キューリ)が展開されています。

ファイル 1937-1.jpeg全農とちぎでは、ハウスでのトマト🍅の養液栽培収穫量で群を抜くオランダの技術を参考に、収穫量を高める技術が研究され環境が制御(温度管理や光合成に必要なCO2の充填など)され、収穫され、出荷されています。高価なハウス資材です。初期投資に5000万円ほどかかり、14年で減価償却するそうです。
幸手市で誘致が予定されているのはハウス栽培のトレーニングセンターです。日本全国で農業就業者、後継者が少なくなって行く現状、トレーニングに参加した若い農業後継者が幸手市で新しい農業を起業したりチャレンジしてくれることに期待です。ハウスの建設費用が高額ですが、もし、チャレンジャーが現れてクラウドファンデングで資金集めをするというなら、皆んなで応援したいとですね。地域のチャレンジャーを投資を通して応援する。そんな展開にも期待です。
ハウス内への立ち入りにはシューズカバーを着用。ハウスの中は長く伸びた茎が整然と幾重にもワイヤーで吊られています。
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【佐野市 小中一貫義務教育学校の取り組み】
ファイル 1937-4.jpeg佐野市は児童生徒数が過去30年間で半減。平成27年から学園化(義務教育学校の設置)に取り組んでいます。教育環境の整備が少子化の面からも施設管理の面からも避けては通れないのは幸手市も同じですが、佐野市は合併で市域が広くなり、小中学校の数も多く、先行する2つの義務教育学校に続き、今後も7つの義務教育学校の設置が予定されているそうです。
義務教育学校設立には地域の皆さんの理解と合意が不可欠です。学園化は市教育委員会が一律に規定するのではなく、地域の準備会が中心となり、制服の制定なども地域で決めていかれたとのこと。また、通学にはスクールバスも運行されており、該当者は無料で利用できます。現在、17台のバスで2つの学園の各5系統のコースをカバーしているそうです。運行費用は年間1億7500万円。1コース1時間の設定ながら、市域が広く、停留所までさらに徒歩で40分かかる地域もあるのだとか。いろいろな苦労を許容しながらいろいろな選択がなされている。改めて尊いと感じました。

♥どの視察先でも事前質問➕当日の質問にも丁寧に回答くださり、大いに参考となる研修でした。