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政府「子ども未来戦略」案
昨日の埼玉新聞一面より
「政府は11日、『次元の異なる少子化対策』の具体的政策や財源を盛り込んだ「子ども未来戦略」案を公表した。3人以上の子どもを育てる多子世帯の経済的な負担を軽減するため、子ども全員を対象に2025年度から大学授業料など高等教育費を無償化すると新たに明記。3兆円台半ばとしてきた追加財源は年3兆6000億円程度となる。財源確保のため公的医療保険料に上乗せする支援金は26年度から徴収する。」
上記は記事のリード文です。私が、子育て支援は国家戦略と考えていることは前号でもお知らせいたしました。また、私は多子世帯へのサポートも賛成です。兄弟が多くて兄弟の中の誰かが高等教育を断念するということは、今の成熟した日本の社会では無くしていきたいことです。しかし、その反面、高等教育だけが人生の目標というのではなく、職人として早くから技術を磨いたりするという生き方にももっとリスペクトを広げ、生涯職業としての価値を高めて行くくとも両輪だと思っています。好きなこと、やりたいこと、向きはそれぞれです。高度経済成長期の同一的価値観に囚われない人生の目標や幸せ感は広がっています。成熟日本は正に「多様性」を謳歌する時代を迎えています。単線の電車に乗るばかりではない人生の価値観や選択肢が広がる方向で、少子化対策が進むことに期待したいと私は思っています。多子世帯への支援はその一つとして、若者の明るい期待に繋がる施策と私は歓迎するところです。
しかしそれには、やはり財源です。注目は「支援金」ですね。国がお金を刷るだけではなく、アレもコレもの財政出動にはやはり国民の負担も伴います。支援金は、歳出削減と賃上げで社会保険の負担を軽減し、その範囲内で徴収するとするもののようですが、まだ詳細は明らかになっていないとのこと。この行方も注目です。
♥今の国際情勢を見ても、1億人以上の国民を飢えさせることなく、多くの国民が幸せを追及し繁栄する国を維持するのは並大抵ではないことは明らかです。課税は負担ではなく、社会の仕組みを回す原資です。いろいろな措置も含めて、多くの国民の納得感のある公平で公正な社会の仕組みが前提ですが、少子化対策は国家的急務と位置付け、隣の芝生を羨ましがらず、私たちの足元の芝生をコツコツと養生しながら、皆んなで協力しながら若者の幸せ実現を目途に、国家的課題を克服できたらいいと思います。
♥♥皆さまには国策から大業なお話しをさせていただきました。政治の末席にあって、私がそんな視点で議員活動をしていることにご理解を賜りたくこのような事案を取り上げました。