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学力テスト 初の英語導入&出題形式変更

2019.04.26

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2019.4.19日の埼玉新聞より

選挙期間中、新聞を読む時間もなく、今頃まとめ読みをしています。気になる記事から。埼玉新聞一面より。

今日は全国学力テストについてです。
学力テストとは、正式には「全国学力・学習状況調査」と言い、小学6年と中学3年の全員を対象とした文科省の調査です。この学力テストが今月18日に行われ、埼玉県では公立私立を含め1256校の約12万6千人が受験をしたということです。

今回のテストでは、中3で英語が初導入。自分の考えを書いたり発信力を重視した出題に。国語と算数・数学は、学習指導要領改定を踏まえ、基礎知識と活用力を一体に問う新形式に変更され、活用力を意識し日常生活に関わる場面設定に基づく出題が中心となったということ。
学力テストは開始から10年が経ち、関係者からは「学力の底上げが進み従来型は役割を果たした」として、今年から出題形式が変わったということのようです。

私はこれまで学力テスト及び学力について、議会の一般質問等で取り上げて来ました。幸手市の子どもたちの学力の課題は、中学2年生から学力が伸び悩むことです。
なぜ、この年齢で伸びないのか。これを検証することこそ、学力テストの目的だと考えてきました。

15面に、ある小学校の教諭の疑問の声が載っています。この男性教諭は自身の指導経験から、学力の底上げが本当に進んでいるかどうかについては「大いに疑問がある」と話しています。結果を気にする教育委員会からのプレッシャーもあり、勤務先の小学校では過去の学力テストや教委が独自に作成した問題を繰り返し解かせるなどの対策をとっていると。そうした経緯を踏まえると、いくら出来が良くても「形式に慣れただけ」と見てしまうと言うのです。

実は、私の懸念もここにあります。繰り返し学習は大事ではありますが、ただ、結果を出すための形式に慣れるだけの学習では本当の意味での自学自習に繋がりません。この年齢で身に着けてほしい自学自習の態度とは。ずばり、自分の好きな教科に打ち込む、苦手な教科を克服する。そのような学習に粘り強く取り組めること。それが身につけば、どんな困難にも向かって行ける人生の宝となるはずです。

今年から文科省では「学力の底上げは進んだ」として、基礎と活用を一本化した出題に舵を切りました。英語も出題されます。いろいろな意味で、毎日の教育の真価が問われる。そんな学力テストとなりそうです。毎年、夏休みから秋にかけて結果が公表されますので、その時に幸手市の結果を見ていきたいと思います。

私の願いはただ一つ。子どもたちが自分の人生を切り拓く学習態度を身につけた結果、学力テストの点数が上がることです。

さて、私も学力を云々するからには毎年同様に、時間を見つけて学力テストを解いてみたいと思います。なかなか難しいんですよ、これが。

背景、因果を知る

2019.02.06

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虐待を最後手段としてしまう背景に寄り添う

少し過激な題を付けましたが、今、世の中を揺るがす大問題に、私の学校相談員としての経験、自分の子育てを振り返りながら少し考えたいと思います。

さて、今日お伝えするのは子どもの虐待、DVについてです。野田市で起きた小学4年生女児の死亡事件。死亡の原因は父親からの暴力、虐待でした。さらにその引き金になったと考えられる学校の対応。私の僅かばかりの経験を通してこの事件を見たとき、学校の行為は言語道断と言わざるを得ません。あり得ないと。まず、学校には校長をトップとして、副校長、保健室、担任、学年主任、さらにカウンセラーなども含め、幾重にも張られた網があって、担任だけでは対応できない事案はケースによって様々な組み合わせで組織として対応される。更にその上に教育委員会がある。この仕組みは子どもたちにとってだけでなく、先生や学校にとっても本来"安全網"であり、全国共通の標準仕様ではないかと思います。この仕組みが機能していれば今回の事件は起きなかったかも知れない。

では今回、この仕組みの何が機能しなかったのか。虐待やネグレクトは相談業務の中でも特に慎重さを求められる事案ですし、研修も日常的に行われているはず。一体、何があったのか。関係者には反省以上の誠意で何をすべきだったのか、何がいけなかったのか、見直して欲しいと思います。

さて、学校の対応とは別に、この問題だけでなく、このような事案で気になるのが、DVを蔓延らせてしまう世の中や人の心理です。DVがなぜ世の中からなくならないのか。物事や気持ちの整理の最後の手段として暴力を使ってしまう。その背景に何があるのか。「暴力はいけない」「暴力根絶」と言うだけでは決して解決しない。

子どもは誰でも純粋無垢な存在としてこの世に生まれ、人の手で育てられます。そして、いろいろな環境の中で、いろいろな分岐点を通過して大人になります。環境の中には両親、祖父母、兄弟などの家族や学校や幼稚園の先生、友だち、先輩、後輩などの直接な人間関係以外にも、周りの人間関係の余波を受けたり、さらに経済的なことも含まれます。そんな一切合切を環境として人格が形成されて大人になるのです。

いろいろ解きほぐしが必要ですが、暴力を振るった父親は威圧的な態度で人と接することや、暴力やDVを物事や気持ちを整理する最終手段とする思考回路をどこかで身につけてしまった。
私はそれが一番悲しいと思います。

さらに、もう一つ。就職氷河期、非正規労働など、一部の人に難儀を押し付けて成り立っている世の中のあり様にもメスを入れる必要があるし、逆に言えば、もっと多様な生き方がリスペクトされる世の中にしていかなければ行けないのかも知れないですね。「勝ち組」「負け組」などというイヤな言葉が市民権を得た時代がありましたね。勝ち組でなければ無価値なのでしょうか。ある段階で落ちこぼれると、自分の価値すら見失ってしまう社会。否、否。落ちこぼれるのではない。多様性や個性を否定されることで社会や人生への諦めを生み、自暴自棄や暴力を生む背景となっていないか。

暴力はいけないことです。虐待も言語道断。しかし、悲しい事件の背景にある因果を社会全体の問題として、寄り添って行かなければ悲劇は繰り返す。住みづらい時代になったと言われます。でも、子どもという世の中で一番弱い存在を守れる社会はきっとみんなが住みやすい。私はそう思っています。

子どもたちの成長の証し

2019.01.31

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幸手市子ども会議開催@幸手市議会本会議場

今年もこの時期恒例の「幸手市子ども会議」が昨日、市議会本会議場で開催されました。議員にも開催通知をいただき、私も傍聴に。今回の「子ども会議」は新しい企画という"新味"も相まって、うな重なら並から上に、弁当なら梅から竹になるような感動と上質感を味わうものでした。
残念なことながら、幸手市で義務教育を終える子どもたちは減少傾向にありますが、皆さまの身近にいる子どもたちが立派に成長していることを是非、知っていただきたくリポートをお伝えいたします。

さて、これまでの子ども議会は市内全小学校から代表を2名ずつ召集し、それぞれが一般質問をするという形式で行われてきました。毎回、各小学生議員は立派な態度で議会に臨んでいますが、今回は小学生代表を各校1名に減数し、中学生代表を4名加えたこと、そして、中学生3名が一般質問をするとともに輪番で議長を務めるという新たな企画として運営されました。

これまでの各小学校2名体制と違い、顔見知りのいない環境で議席に座る小学生議員には今までにない緊張感があったものと思いますが、みな、堂々と自分の役割を果たし、さらに、一般質問終了後の意見交換でもしっかりと発言するなど頑張っていました。一方の中学生議員もさらに立派で、しっかりと議長職を務め、9年間の幸手市の義務教育の集大成となる素晴らしい態度です。
そして、今回、驚きの一場面となったのが、一般質問終了後の「動議」です。議会終了間近、中学生議員から発議があり、『幸手市「スマートフォン」わたしたちの行動宣言』が提案説明された後、全会一致で採択されました。賛成討論もあり、かなり本格的です。
スマートフォンの使い方については、全国的にも生徒会活動として啓発をしている例はありますが、市内各学校を横断してこのような採択がなされる例はあまりありません。議案の元となる宣言も3中学校の代表者が複数回集まって決めたものという教育長の説明でありました。なかなか高度な企画です。

傍聴席の引率の先生や保護者の皆さんを横目で見れば、皆さん本当に誇らしげな表情で食い入るように見つめておられる。帰り道、子どもたちはきっと、ありったけの賞賛をいただいたことでしょう(微笑)。民主主義を身につけた若者が育っています。我々大人もオチオチしていられません。

さて、前述のようにこれまで以上の上質感を感じる子ども会議でしたが、この会は「子ども会議」の域を越えましたね。ネーミングの見直しが必要と感じます。中学生を含むこの議会に「子ども」以上の敬意を表することはできないか。是非一考いただきたい。

そして、最後に。うな重は上の上に特上が、弁当なら竹の上に松があるように、来年のこの模擬議会が、さらに上質になることを期待したいし、期待できるという後味の残る「子ども会議」であったことをお伝えしたいと思います。このような企画、なかなか多くの方に直接見ていただくことは叶いませんが、市のHPにアップされるものと思われますので、皆さまには是非、子どもたちの雄姿をご覧いただき、エールを贈っていただきたいと思います。以上、報告でした。
関係者の皆さま、お疲れ様でした。

続・匿名さんに告ぐ 

2018.09.28

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先日の手紙への対応 一弾として 

 先日いただいた匿名での手紙の件です。手紙には複数の疑問点が書かれておりましたが、今回はまず1つめに書かれていたことについて、慎重かつ早急に、今できる最大の対応を試みました。匿名性に配慮し直球は避けましたが、ストライクゾーンへの投げ込みはしたつもりです。

 今後につきましては推移を見守ってまいりたいと考えています。なお、2つめ以下に書かれている諸疑念につきましては、今後も情報収集等に努め、タイミングを見て対応していきたいと思います。

 匿名ゆえ、直接お返事叶わず。このブログを見てくださっていることに期待を託し、この場を使って取り敢えずご報告させていただきます。以上、お手紙への対応についてのお知らせでした。
 

 
 

責任の所在は

2018.09.26

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高校生のバイク解禁 38年ぶり通学以外も 県教育局

 今日の埼玉新聞。これまでの「三ない運動」を廃止し、通学用以外でもバイクの免許取得などが38年ぶりに解禁となるという記事から。

 県教育局は、平成28年12月に有識者検討会を設置し、解禁した場合に必要な対策などを議論。今年2月、県内高校生がバイクに乗る場合の安全対策や指導の在り方をまとめた報告書が教育長に提出され、埼玉県教育委員会が昨日、「高校生の自動二輪車などの交通安全に関する指導要項」を新たに策定したということのようです。

 同局は「長い目でモニタリングして、経過を見ていく」とし、各学校に新しい指導要綱を通知し、保護者らへの周知を図るとしています。施行は来年4月1日。

 さて、高校生がバイクを使用することが禁止された経緯は、70年代後半に遡ります。全国的に暴走行為や交通事故死傷者数が増え、県教育局でも81年に「高校生活にバイクは不要」との方針で独自の指導要項が策定されました(ただし、届け出制での許可制度あり)。

 今回の改正の背景として、当初の要項制定から30年以上が経過し、バイクの免許制度の改正や選挙権年齢の引き下げなど、高校生を取り巻く社会環境が大きく変化し、こうした社会変化に対応した交通安全教育の在り方について検討する必要が生じたことがあるとされています。
 さらに、新聞の取材では、「三ない運動」を展開しているのは全国都道府県の半数以下で、関東では埼玉県のみとなっており、バイク関係団体からも「高校在学中から交通安全教育を実施してほしい」という声もあがっていたということ。
 県教育局ではこのようなことを背景として、有識者委員会で9回にわたって議論。今年2月、報告書を教育長に提出した、との経緯です。

 さて、高校生のバイク解禁の是非についてです。確かに世の中は18歳成人を目して選挙権や刑法などが見直し基調にあり、18歳の自主自立はその大前提でもあります。しかし、バイクの所持や賠償などにどれだけの責任を果たせるのかは甚だ疑問が残ります。

 また、皆さまにはわが子の「友達が持っている」という理屈に屈して何かを買い与えたという経験はありませんか。子どもの要求に対して最後まで主導権を持って指導することの難しさはゲームにせよ、ケータイにせよ、身に染みている保護者の方も多いのではないでしょうか。
 特に幸手市の場合、帰宅後ケータイ使用の時間が全国的に見て長いことが学力向上の大きな妨げとされていますが、なかなか改善に結びつかない。子どもに一旦与えたモノが弊害をもたらしたとしても、それを保護者の管理下におくことの難しさは歴然です。このような親子関係。これも今の社会の姿であり”時代の流れ”の1つの姿です。 
 
 ネット情報でも当然賛否両論あり。高校は義務教育ではなく、学校が「禁止」していることには学校の環境(あらゆる面で)を守る様々な論理があるのだという意見。また、「三ない運動」は学校およびPTAの責任を回避する、いわゆる”問題先送り”だったという意見も。また、現実論として部活動後の帰宅等移動手段として必要なアイテムとする意見も。

 さて、みなさんはどうお考えでしょうか。以下は県教育局HPに記載された指導要項の概要です。

【高校生の自動二輪車等の交通安全に関する指導要項】概要
(1)目的
 高校生のに同二輪車の交通安全に関する基本的な事項について定め、高校生の命を守り、充実した高校生活を通じて高校生の健全育成を目指す。
(2)概要
 ア 県は、生徒が在学中のみならず生涯にわたり交通事故の当事者と
   ならないよう、学校における交通安全指導の充実を図る。
   学校は、生徒及び保護者に対し、交通安全指導を実施する。
 イ 自動二輪等の運転免許の取得等を希望する生徒は、保護者の
   同意の下、学校に書面で届け出る。
 ウ 学校は、生徒及び保護者に対し、交通社会の一員となる自覚や
   保護者の責任などについて説明し、共通認識を図る。
 エ 利用しうる交通機関がなく、かつ遠距離の場合などに限り、
   自動二輪車等での通学を許可する。
 オ 学校は、運転免許取得者を把握し、県等が主催する交通完全講習の
   受講を積極的に促す。
(3)施行
 平成31年4月1日

蛇足ですが、検討会の報告では、これまでの「三ない運動」の精神を継承しつつ新たな指導要項を策定すること、交通安全教育に万全を期すことが2つの大きな柱として提言された、ということ。なにかあまり新味のある提言とは思えませんし、安全教育に万全を期すのは学校なのか、との思いも。とにかく、今後の変化を注視していきましょう。

 

 

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