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3月議会最終日

2013.03.20

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すべての議案が承認されました

 長い議会が昨日、終りました。期日は通常の議会と変わりませんが、内容が多岐に亘り、調査や研究が必要な議案が多かったこと、複数の追加議案が加わったことなどで余裕のない状況でありました。

 後に私の活動報告書や会派の報告書などで整理してお知らせしたいと思いますが、今議会の議案をざっと振り返ってみたいと思います。

 平成25年度一般会計予算、特別会計予算の特徴はやはり何と言っても団塊世代の大量退職による現役者数の減少の影響が個人市民税の税収に影響し始めた点と、民生費(医療費や扶助費など)がじわじわと増額に、総支出の約4割に達しているという状況です。もちろん、民生費の中には子育て関連の費用も入っていて、すべてが高齢化の影響ではありませんが、介護保険事業などにも一般財源から多くの費用が投入されています。特徴としてはそのようなことです。

 また、幸手市が今後重点的に行っていかなければならないのが、公共施設の老朽化対策です。これについては、し尿処理施設や粗大ごみ処理施設、学校の大規模改修などに費用に加え、橋りょうの長寿命化を図る計画の策定費用が計上されています。どの事業も切実な事情を持ち、市民生活の安心・安全を第一に、早期に実施されなければならないものばかりです。

 では、幸手市の投資的事業は何かというと、第一は圏央道の開通と産業団地の整備・企業誘致です。今後の税収を支える事業ですから、本当に大事に扱っていかなければなりません。また、市長がマニフェストで掲げた幸手駅橋上駅舎化が、東武鉄道との協議が回答待ちながらも、設計業務への委託料が計上されました。駅舎の橋上化は西口地区の土地区画整理事業とセットで実施されるもので、執行部には換地の円滑な実施と、これからの東武鉄道との交渉で力を発揮していただかねばなりません。
 産業団地の企業誘致については、今議会、誘致奨励の条件を条例化ました。

 そして、最後に教育について。現在の日本の構造的な課題は「少子高齢化」です。そのうち、高齢化については先ほど述べたように、負担とサービスの関係をしっかり精査して、本当に必要なサービスは十分に手当てがなされることが重要です。一方で、少子化対策としては、本来「教育の質の向上」で若い方たちに「選ばれる幸手市」をどうやって作っていくか、ということです。

 その点で、いじめや不登校児童生徒への関わりを増やす「ふれあい相談員」や日本語での授業が困難なお子さんに学習支援をする「日本語支援員」が市費で配置されたことはたいへん素晴らしいことだと思います。ただ、学校現場では先生方の指導を補完する立場として、先生方のサポーターとして先生方と子どもたちを繋ぐ大切な役割を充分に理解して取り組んでいただくことがより高い効果を生むものと考えます(相談員としての経験から)。是非、連携して子どもたちのためにご活躍いただきたいと思います。

 その他、平成24年度補正予算、香日向小学校跡地については以後のブログでお知らせします。