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2024.02.07

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「駅ない街」に1180万人 4キロ圏外人口減進む

2月3日の日経新聞より。

日経新聞が、国道交通省の国土数値情報に登録された22年時点の駅の位置情報と、20年推計の500メートル四方の人口データを組み合わせて独自分析した結果、全国で鉄道の存廃議論が広がる中、自宅から最寄り駅まで徒歩1時間以上の住民が総人口の1割弱にあたる1180万人いることがわかったとのこと。

半径4キロメートル圏外の人口の割合を都道府県別に見ると、沖縄県、佐賀県が駅のない地域の人口割合を減らしているそうです。理由としては「沖縄都市モノレール」の延伸や「西九州新幹線」の開業という新線効果が大きい。また、その他にも、自治体が既存路線に新駅を誘致したり、現在ある駅周辺の魅力を高めて人口集積を進めたりする動きの広がりも。福島県郡山市や静岡県磐田市など。また、既存駅に人を集めてアクセス困難者を減らしているのは岡山県瀬戸内市など。

赤字ローカル線の存廃議論が全国で表面化する中、先行して路線や駅の廃止が進む北海道では、域内に駅がない自治体が半数に迫り、代替バスでさえ運転手不足などで廃止になるケースもあり。駅に頼れない多くの自治体はデマンド交通やライドシェアなど新たな交通手段を模索していると。

ファイル 1979-1.jpegさて、徒歩1時間とは、具体的には駅から半径4キロメートルのロケーションです。幸手市の鉄道駅(幸手駅)から4キロメートル圏内を地図に落としてみました(適当な地図がなく、地震ハザードマップ(液状化可能性)を使いました。テカッて見にくいですが)。

市域の8割が4キロ圏内に収まります。そして、幸手市は、駅から2キロ圏内に病院やショッピングモール、住宅が集中。アスカルやウエルスがちょうど3キロ地点です。その外周3キロ以上には農村地域が連なっています。また、現在は住民の7割以上が自家用車を持ち、循環バスは1キロ圏内を巡る中央コースと連結する東西各2路線が運行されています。そして、まちづくりでは、幸手駅西口周辺の区画整理事業により、駅西口の住環境を整備中です。

♥今日は日経新聞の記事から公共交通について考えてみました。住民の暮らしが変化する中で、常に"これでいい"というシステムや仕組みは存在しません。そのまちに相応しい暮らしの豊かさを提供できるサービスの追及は恒常的に必要です。皆さまにアイデアなどありましたら以下にお知らせください。私も考え続けたいと思います。➡︎poplar_mazda@yahoo.co.jp