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自民党総裁選、立憲民主党党首選から見る
党内選挙であっても日本の今後の歩み、私たちの生活に大きな影響が考えられる今回の自民党総裁選、立憲民主党党首選は、候補者がメディアに露出し、評論家、識者等の様々な論調が新聞やテレビ、ネット上に溢れる一大政治イベントに。皆さんはどんな情報から今回のイベントを見ておられたでしょうか。
実は、総裁選に一票を持つ私としましては今回の結果は残念な結果でありましたが、然りとて、内幕を知る由もない私が国政を語るのもおこがましく。一般論として、国家的イベントでもあった党首選、総裁選についてほんの少し感想を呟いておきたいと思います。
さて、今回のイベントは、それぞれの立場で思惑のぶつかり合いが凄まじまかったですね。もちろん、政治的権力闘争はこれまでも行われていたわけですが、今回は特に、インターネットでの発信が広く広がり、テレビの録画などもネットでいつでも何回でも再生できたことなど、情報の多様さが国民(党員・党友)の判断に大きく影響したのではと考察します。
そもそも、権力闘争とは、会社や組織、団体など、人が群れる環境では避けて通れないことは歴史が証明している事実です。政治を忌み嫌う方も多いですが、いろいろな色彩やグラデーションの人心を一つにまとめるというのは簡単なことではなく、ドロドロと裏切りを織り込んで制することでしか"群れ"を率いることはできません。これこそ、"THE 政治劇"です。私もテレビ、新聞、ネットなど様々な媒体を視聴しましたが、政治はキレイゴトではないということを改めて痛感した結果でした。
その上で、立憲民主党は群れの代表として野田佳彦氏を、自民党は石破茂氏を総裁に選びました。決選投票については、私の実感や周りの人の意識と乖離があったのは残念なところですが、選ばれた総裁として、闘争の中で傷んだ群れの傷口をどのように修復するのか。注目は、人事でのリセット。しかし、立憲民主党は党内人事が完了するも、既に一部に論功行賞だとの批判もあるような。石破内閣も30日の組閣に向けて人選が始まっているようですが、こちらも打診に応じる議員も応じない議員もありで。論功行賞については、群れのNo.2やNo.3ポストに仲間(腹心)を据えるのはリーダーの安定運営には必要なことでしょうし、政党という群れの隅々まで満足な人事は恐らくあり得ないのでしょう。しかし、小泉氏の選対起用にはちょっと驚きも。簡単にノーサイド、というのも…。
♥ただ、国民としては、どの政党であれ、どの党首であれ、日本の国民1億人の生活を任せられた以上、国民第一での政策に期待をしたいところです。世界でいろいろなことが起きていますが、13億人を抱える中国、3億人を抱えるアメリカ。その両大国に挟まれて1億人の生命と財産をどう守っていくのか。石破総裁誕生の直後、すでに株式市場や為替相場に影響が出ているという報道もあり。私たちも、いろいろな媒体が発信する過多情報を、できる限りバイヤスを排しながら検証し、自らの判断の参考にして行かねばなりません。
人事はリーダーが送るメッセージです。明日の組閣、党内人事、注目です。