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部活動地域化と体力テスト

2025.12.23

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公立中学校の部活の地域展開の新しい指針

公立中学校では先生の働き方改革も背景に、部活動を地域のスポーツ、文化芸術団体に委ねる地域展開が進められています。これについては、私も一般質問で教育委員会の取り組みを質問したりと関心を強く持っているテーマですが、今日の新聞に文科省が改革推進に向けた新しい指針を策定したとあり。今日は長編3本目となりますが、備忘録方、まとめてみたいと思います。

まず、中学校の部活動の地域展開については、主に休日の取り組みが実証方、先進自治体により2023年度から「改革推進期間」との位置付けで実施されて来ました。これに引き続き、26年度からの6年間は「改革実行期間」として、平日も含めて地域展開を加速させることになります。

指針では、国が定める基準に基づいて市町村等に認証された活動を「認定地域クラブ活動」と規定。財政面などで公的支援をします。審査基準は安全管理体制や活動時間、低額な参加費がなど設けられているようです。また、指導者の確保に関しては、小学校の体育専科教員など中学校以外からも希望者の参画を促し、兼職、兼業も可能に。なお、生徒の参加費は年内に国が目安を示す予定とされています。

幸手市の公立中学校の部活地域展開はどこまで進んでいるかというと、実はあまり進んでいません。指針待ちということもありますが、今夏、地域の協力を得て行おうとしていた地域化実証実験は結局実行できなかったと。ただ、地域化が遅れる懸念として、私の一般質問の答弁の中で、特に団体競技において、生徒数の多い中学校でも部員不足が生じていることが答弁されていることがあります。今、小学生のお子さんをお持ちの保護者に聞き取ったところ、小学3年生ですでに中学校部活のあり様を考え、地域スポーツクラブに通わせているとのこと。
これは、制度が整うのを待つのではなく、お子さんの将来を見据えた自衛対策を個人として行なっているという意味では好ましい事例とも受け取れますが、しかし、中学校部活動の教育的価値を考えた時、教育委員会には、本格的な地域展開の前に、しっかりと現状検証をして、その上で新しい仕組みを制度化してほしいと思うばかりです。

同じ新聞一面に、全国体力テストの結果が報道されています。全国体力テストは小5、中2が対象で、埼玉県では男女とも全国平均を上回る結果だったようです。特に中2女子はスポーツ庁が示す基準に基づいて点数化した評価が全国で2位との快挙。
生活習慣においては、テレビやスマホ、ゲーム機などの平日1日の視聴時間が「3時間以上」の割合は小5男女は前年度より減ったが、中2男女は増加。睡眠時間が「8時間以上」の割合はいずれも増加。朝食を毎日食べる割合も増加。授業以外での運動時間は、1日1時間に相当する「週420分以上」の割合が減少し、全くしない割合が増えたという。

子ども時代に体の基礎を作ることは一生に関わることです。中学校の部活動、それ以前の年齢の子どもたちが健やかに成長できる環境づくりは大人の責任だと私は思っています。これからもこの視点で幸手市の教育環境の健全性を追求していきたいと思います。

♥今年最後の資源ごみ回収に向け、後読み新聞を片付けていて、つい、見過ごせないテーマに長編書き込みが3本にもなってしまいました🙇‍♀️