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考察 基金の役割と市民協働
先の号では幸手市の新年度予算についてお知らせしました。今日は書き残していた基金について。
自治体財政における「基金」は、特定の目的のために資金を積み立てる、いわば自治体の「貯金箱」です。主な役割は、不測の災害や減税時の財源確保(財政調整)と、将来の公共施設整備などの計画的な資金運用で、中でも財政調整基金の積み立てや取り崩しによる財政調整は自治体財政の運営に不可欠な機能です。その財政調整基金の適正な残高は、一般会計規模の10%程度と言われています。幸手市のように約190〜200億円の財政規模の場合は、19億円〜20億円が相当します。これにより、財政の安定化と持続可能な行政サービス提供が実現します。
ところが、幸手市の財政規模が過去最高となる新年度予算ですが、令和8年度末の財政調整基金残高はなんと、2.2億円と過去最低クラスの水準見込みに。あっと驚くタメゴロウというくらいショッキングな数字です。ただ、今年度の決算の剰余金の積み立て次第では9月補正でもう少し残高が復活することもあるので今の段階で直ちに悲観する必要はありませんが、しかし、来年度の予算がかなり厳しい中で編成されたということだけは心しておかなければならない数字です。もちろん、地方自治体の財政には国からの交付金などもありますので全国平均的サービス水準は維持されますのでご心配はありませんが、また一方で、実はこのような状況を逆手に取れば、ここからが私たちのアイデアの見せどころ。これまでになかったような知恵を皆んなで出し合って幸手市ライフを豊かにしていく。そんなチャンスにすることもできる局面でもあると私は思うのです。
♥基金の状況を取り出してお知らせしました。今日、私が一番にお伝えしたいのは、予算書から見える厳しい現実は現実としながらも、お金に頼らない豊かさを実現するために何ができるかを一緒に楽しく考え実行していきましょうということ。「市民協働」ですね。幸手市が何をしてくれるかではなく、幸手市のために何ができるか。私の活動のベースはそこにあって、このまちでの子育てを見守り、私を成長させてくれた幸手市への恩返しが原点だと自分では思っています。幸手市のためにできること、私もいろいろ実行中ですが、たくさんありますよ。
【自治体財政における基金の主な役割と目的】
基金は、自治体が独立して安定した経営を行うための重要なツールとして位置づけられています。
◉財政調整基金(財政のバッファー)
財源の不均衡調整: 税収が多い年度に積み立て、少ない年度に取り崩すことで、年度間の財政波を平準化する。
不測の事態への備え: 災害発生や景気後退による急な財源不足に対応し、行政サービスを維持する。
◉特定目的基金(計画的な取組み)
施設整備や将来の投資: 庁舎や学校の建て替えなど、多額の費用がかかるプロジェクトの財源として計画的に積み立てる。
特定の行政課題への対応: 教育、環境、福祉など、特定の目的のために資金を運用する。