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最近の新聞報道より②全国学力テスト 一考

2014.04.23

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本日の新聞より 「全国学力テスト」

 今日の新聞に、昨日実施された「全国学力テスト」の問題が載っていましたね。腕試しにやってみたよ~という方はいらっしゃいますか。

 私もやってみましたよ(笑)。近年の国の学力調査は、”偏差値”で測れる能力ではなく、「PISA型」学力を評価する内容に変化しています。今年のテストは、その観点から、私のような素人にも「なるほど」と問題の意図に納得のいく設問だったように感じましたが、皆さま、そして、プロの先生方にはいかがだったでしょうか。

 「PISA型」学力とは。インターネットで「PISA型」学力と検索してみると、学校のカリキュラムの習得度を評価するものではなく、「知識や経験をもとに、生活に関する課題を積極的に考え、知識や技能を活用する能力」を評価するものとされています。大人になっても、自分の人生をデザインするのに必要な能力というべきでしょうか。
 
 テストの結果は学校別の順位付けは認められず、分析して改善策を示すことが求められるものとされています。都道府県教委は市町村教委の同意があれば、市町村別や学校別の成績が公表できるとされていますが、埼玉県内の市町村教育委員会は、県内63市町村のうち、「公表する」が鶴ヶ島市と横瀬町の2市町。「検討中」が東部教育事務所管内の草加市、八潮市、三郷市、宮代町を含む19市町。「公表しない」は幸手市を含む42市町村となっています。(埼玉新聞による)

 公表しないとする市町村では「学校の序列化、数字や点数、一部の情報だけが一人歩きする。デメリットが大きい」「個人が特定される恐れがある」「教育的配慮に欠ける」という回答例が紹介されていましたが、わが幸手市でも昨年度中に「公表しない」との取り扱いを決めたようです。

 全国学力テストでしか得られない評価もあるでしょう。学校の課題や幸手市の課題を地域や家庭がまず、共有して、より全市的な対策に取り組めるよう、教育委員会には、結果の最大活用を測っていただくことを期待したいと思います。

さて、今回のテストを解いてみて1つ、確信的だったのは、知識や能力の発揮を助けるのが「根気」や「あきらめない心」であるということでした。あっちこっちの図やグラフを見ながら問題を解くというのは結構面倒なもの。これが「面白い」となれば最高ですが、せめて、「邪魔くさいなあ」と思ってもやり切る力って大切です。面倒でも取り組もうとするにはもちろん、基礎力は必要です。テストの結果は大事ですが、テストの結果に結び付けるために、ではなく、このようなテストに根気よく取り組める力を子どもたちにどうやって身に着けさせるか。目の前に課題があれば取り組む、課題があれば取り組む…、そんな繰り返しを厭わないチカラが持てれば最強です。
 人生、何事も”根気”がすべての源ですよね。