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小中学校3学期制への移行

2014.04.25

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毎日新聞より 所沢市 来年度から3学期制に

 本日の毎日新聞に、来年度から所沢市が2学期制から3学期制に移行することを決めた、という記事が載っています。

 2学期制は、「始業式や終業式が減り、授業時間数を確保しやすくなる上、行事計画も立てやすくなる」などを理由に全国的に導入が図られた時期がありました。幸手市でも平成17年度から導入。そして、一昨年、私の一般質問への教育長答弁で、「10年の区切りで再検討する」ことが明らかにされています。

 3学期制への回帰は季節感や区切りの難しさ、通知表の在り方、近隣で学期制が異なることへの対応など、感覚的、現実的な課題がこれまでにも指摘されてきました。幸手市は2学期制を導入してすでに9年が経ち、今の中学3年生は義務教育期間のすべてを2学期制の中で過ごしています。この事実もしっかりと検証していかなければならないでしょう。

 私も感覚としては日本の四季に合わせた学期制が好ましいように思いますが、時代性や教育指導要領等との関係など、様々な観点から、保護者の皆さまや教育関係者などによる十分な検証・検討がなされることが第一です。 
 前教育長答弁では、いよいよ今年度から学期制の再検討が始まることに。先日も、あるPTA関係者とこのことについて意見交換をしたところですが、何より「子ども第一」で、子どもたちのよりよい学習環境のために、関係者によって議論を深めていただけることを期待したいと思います。

 学期制についての私の平成24年9月議会での一般質問の議事録を抜粋し、以下に記載いたしますので、関心のある方は是非、ご一読ください。

      平成24年3回定例議会 松田雅代一般質問より

質問:幸手市が2学期制を導入して今年で8年目になります。
授業時間数の確保を目的に導入された2学期制ですが、学力との相関関係についてはよく分かりませんが、しかし小学生には日本の四季に合わせた3学期制のほうがめり張りがあってよいとする教育関係者の声もあり、県下でも最近は3学期制に回帰する学校が出てきております。6月議会で私は、機会を見て2学期制の検証を教育委員会にしてくださるようお願いをいたしました。そこで、5点目といたしまして、2学期制から3学期制に回帰する自治体がありますが、幸手市でも検討していくのかどうかお伺いをしたいと思います。

教育長答弁:5点目についてご答弁申し上げます。
 平成10年に告示された旧学習指導要領により、年間の授業時数が増加いたしました。それに伴い、授業時数の確保、児童・生徒とのかかわりを持つ時間の確保等のメリットをもとに、平成14年度から2学期制を導入する自治体が全国的に少しずつ出てまいった状況がありました。
 幸手市においては、それらを受けながら、平成17年度から本格的に導入し、本年度で8年目を迎える状況にあります。この間、5年目を迎えた平成21年度には、市内の教職員に2学期制に係る意見を求め、要望、意見を校長会で集約をした経緯がございます。その際、変更等の意向等が特に大きくありませんでしたので、現在も2学期制を継続実施しているというところです。
 しかしながら、議員ご指摘のとおり、2学期制から3学期制に回帰する自治体があることや、あるいは学力向上ということで、子どもたちの学び方の問題ですとか学ぶ期間の問題ですとか、そういったことについていろいろとまた改善事項も見えてきている部分もございます。
 そこで、幸手市においても、10年目を節目の年として、2学期制についての検討を図る準備を今後検討していくことも大事かなと考えておりますので、ご答弁とさせていただきます。