記事一覧

米の教育改革は日本モデル

2014.06.08

アイコン

5月15日の朝日新聞より

 少し以前の新聞を読んでいます。5月15日の朝日新聞です。「教育」欄に、子どもの学力低迷に悩む米国で、教育の大改革が今年9月から始まる、として現場の教師たちにとってモデルの1つとなっているのが、日本の学校の授業だと報じられていました。内容をお伝えします。

 経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査で測られる「PISA型学力」で、学力低下に危機感を強める米国。これまでは各州でバラバラだった学習基準を全米で統一し、年1回の習熟度テストで州間の学力比較もできるようにするそうです。
 共通基準では、これまであまり重きが置かれてこなかった”子どもが自分で答えを考える『問題解決力』”の育成に重点が置かれるようになるのだという。そして、その改革のモデルが日本とシンガポールだというのです。日本が真似られるって、ちょっと意外ですよね。

 全米基準の共通学習基準(CCSS)の数学分野をまとめたメンバーの一人は「日本の学習内容の系統だった一貫性に感心した。米国の従来のカリキュラムは浅い上に整理されていない。答えを出すテクニックだけを追求し、本質を理解する点が欠けていた」と言っているとか。

 今回の基準づくりに関わった米国の算数主任は「(日本の学習指導要領にあたる)各州の学習基準を、全米規模の共通学習基準に作り替えることで、授業文化も変わる。思考や議論、批評など、教師ではなく子どもが授業を主導するからだ」と見ているということ。
 
 それにしても、米国ではこれから「日本式」授業を受けた大人=日本人的思考回路の一部を持った大人が出現するということになるのかもしれない。日本人の学び方が海外に認められたことで、日本人の持つ協調性や平和への思いなども共有していければ、今以上に争いのない国際平和が実現するかもしれませんね。