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松田まさよ一般質問 総括⑤
今議会の一般質問は後2項目。
3.生活道路の補修整備について
1)香日向住宅地内の道路は、縦・横・亀甲など、大小さまざまな亀裂やひび割れが目立ってきた。道路補修の必要性は市内全域の課題であり、財源確保や優先順位づけなど、安全な道路の計画的維持管理に向けた「修繕計画」の策定予定を伺う。
香日向地内の道路は施工からまだ30年程度の生活道路ですが、部分的にかなり深刻なひび割れが散見されます。小さな修繕には現在もすぐに対応がなされていますが、幸手市域の全長545㌔に及ぶ市道の補修の必要性は市内全域に広がっており、香日向地内の対象箇所も整備には多額の財政支出を要する工事となることが予想されることから、安全な道の計画的維持管理に向けた「補修計画」を尋ねました。
Q.道路補修の現状は。
A.全長545㌔の市道はひび割れ、わだち、損傷などが多くみられ、緊急を要するものは発見後即対応しているが、それ以外は不十分と認識している。道路補修の考え方としては、まずは安全性の確保、次に損傷が深まる前に対処することで修繕コストの削減を目指している。「修繕計画」については、年次計画として長期に管理するのは難しく、災害時の物資運搬等に関わる主要道路以外は計画は作らない。財政的には毎年、翌年度に行う路線を選定し、優先順位を決め、予算化している。
しかし、計画的な修繕は必要と考えている。判断のための客観的数値が必要であり、今後の検討課題である。
Q.現在の道路補修の予算配分は。
A.平成25年度の決算ベースでは、道路補修全体で約8200万円を執行した。内訳は、主要道路(1級道路)の舗装に約2945万円、その他道路の舗装補修に約4120万円、などとなっている。舗装補修に約7065万円と多額の費用を執行しており、今後もウェイト的には大きくなっていくものと考えている。
Q.香日向地内は南側の生活道路の大規模なひび割れを筆頭として各所に大小の亀裂が発生している。施工後30年であの状況というのは寿命としてはいかがか。検証に値するのではないか。また、「補修しなくてもよい道路」が施工できれば理想だが、施工の事前・事後チェックを効果的に運用するため、技術を持ったスペシャリストの育成も必要と考えるがいかがか。.
A.道路は地盤の形態などによってもその後の傷み具合が違う。また、道路は「道路構造令」で道路組成の基準が定められており、路盤等、基準に合った道路と考えている。材料等のチェックは行っていない。しかし、確かに、スペシャリストの育成は必要だ。幸手市はこれまで技術職を採用して来なかった。平成24年度からは埼玉県のOB(土木技術事務員)から技術指導を受けている。平成25年は1名採用、今年度は技術職を研修に出している。今後もより一層の指導のために技術職の採用を求めていきたい。
毎年、決算では道路補修は約8000万円の工事費が執行されています。できるだけ客観的な指標で優先順位をつけて施工されることを望みますが、香日向地内の道路については、その緊急性の有無の確認作業(調査)をまずやっていただくよう要望しました(今年度9月補正予算で調査費が措置されると有難いのですが)。そして、技術職不足に関しては、近隣の自治体と共同で広域的に技術者を雇用、確保することも検討すべきではと提案しました。
幸手市の市道545㌔というのは東京から大阪までの距離です。その維持管理というのは本当に大変なことですね。