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もうすく終戦記念日

2012.08.08

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平成24年度 幸手市「平和の作文集」より

 太平洋戦争終戦から67回目の終戦記念日が近づき、今年も全国的に、そして、幸手市においても7月に上記作文集が編まれています。

 幸手市内各中学校の生徒さんの応募により編集された作文集は「戦争の悲惨さ」や「平和への思い」そして、「戦争を起こさないためにどうすればいいか」と真剣に考えられたどれも力強い内容のものばかりです。

 実は、私は以前民生委員を拝命していた頃に知り合った戦争のご体験者とともに、2007年より「語り継ぎたい 戦争体験談」という活動を始めました。この活動では、体験者の体験を聞き取って文章にまとめる(口述記録)という手法で体験談を集めています。現在は15名(うち1名は現在まとめを進行中)の体験談を記録。わずか7歳で満州からひとり引き上げてこられた方、青森や東京、神奈川の大空襲を経験した方、予科練習生や学童疎開、勤労奉仕、など様々な体験談を収録しています。これを機に、私の両親にも改めて戦争の話しを聞き記録を残しました。
 2009年からは小学校の戦争学習に「語り部」として出向いていただき、6年生の子どもたちに直にお話をしていただくという活動も継続しています。現在、2校の小学校に毎年1回お邪魔していますが、子どもたちに戦争を通して自分の考えを深めてもらえるようこれからも工夫して活動していきたいと思っています。
 
 体験談を手記としていただくこともありますが、私が口述記録という手法を取っているのは、ひとつには体験談をお聞きしながら、聞き手からもその場で質問したり確認したりできることのメリットがあるからです。時代背景や時代感覚の違う私たち聞き手が知りたいと思うことをお聞きできることで、体験者の体験への理解が深まり、より思いを伝承していけると考えるからです。
 活動は細々としたものでがありますが、これからも出来る限り頑張っていきたいと思っています。ご協力いただける方がいらっしゃったらどうぞお声掛けください。

 尚、上記の作文集は幸手市人権推進課が発行しております。本市庁舎1階の同課で無料配布していますので、ご興味のある方は窓口でご用命になってください。