2012.08.09
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田んぼに実りの・・・
昨日から少し涼しいですね。ほっと一息です。お盆が済むと風が変わると言いますが、今年は少し早めにその風が吹いているのでしょうか。
さて、5月の豪雨時には水に浸かって心配した早苗が、無事、実りの秋を迎えようとしています。毎日見慣れた光景ですが、青々とした葉の間で稲穂が少し頭を垂れ風に揺らいで本当に美しいですね。
もともと幸手市は田植えの時期が早い地域ですが、今年は4月の終わり頃にはもう作業を始める方もおられたように記憶します。毎年早まっている感じですね。それに呼応して稲刈りもどんどん早くなって、8月中に刈り終る田んぼが多くなりました。台風が到来する8月から9月の収穫期、1日の遅れで被害を受けないようにということなのでしょうか。黄金の稲穂と赤とんぼという構図も昔のこととなりにけり、という感じですね。
詠み人知らずの俳句より
実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな
かくありたいと思います。
そして、これは不耕作地に生えた蒲の穂です。稲田の時にはまったく姿はなく、不耕作地となった途端に顔を出す蒲の穂。神話に出てくる因幡の白ウサギが大国主命に教えられくるまったとされる蒲の穂ですが、私は何故か昔からこの蒲の穂が好きなんですよね。農家の方にとってはきっと厄介者なのでしょうが、不耕作地でこのシブトイ蒲の穂を見かけると「おっ、今年もいたね」とほっとするのです。![]()