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昨年度よりも予算を有効活用したとはいえない?
地方自治体は、毎年、議会の決算審議前に、一般会計や特別会計、基金などの歳入歳出や運用について、監査委員の監査を受けます。先日の全員協議会では、その結果報告書が議員に配布されました。監査委員の意見が「むすび」の中に述べられていますので抜粋いたします。
「平成25年度幸手市一般会計及び各特別会計等決算審議意見書」より
7.むすび (抜粋)
決算審査に関しての意見として、一般会計の歳出決算の執行率が前年度の93.6%から90.3%に低下しており、不用額は前年度に比べ86.6%上昇している。多額の不用額の発生は市民サービスの低下に繋がりかねないと考えられ、不用額の増加は昨年度よりも予算を有効活用したとはいえない残念な結果である。云々
さて、不用額とは残ったお金のことです。平成25年度の実質収支額(残ったお金=歳入-歳出-翌年に繰り越すべき支出)が、一般会計では約11億7000万円。特別会計を合わせると約18億2500万円にのぼります。先日もブログで書きましたが、地方交付税を20億円ももらっている幸手市が、11億円も18億円も不用額が出るというのは問題ではないでしょうか。90.3%という執行率の原因究明も避けられません。
「財政が厳しい」というのが信じられないですよ。無駄な出費を奨励するものでは決してありませんが、やっぱりどう見てもおかしい。私たちの家計なら、「貯金もまたよし」かも知れませんが、現年主義(単年度予算)の公共団体が、その年に収められた税金をこんなに余らせる。昨年度も決算審査で不用額の多さを指摘されていたのに。監査委員の意見はムシ?あるいは、検証もしていなかったのではと、市長の「経営手腕」に疑問を感じざるを得ません。
監査委員が法律に則って行う公的な審査の結果です。9月議会の審議が始まる前に、どっさりもらった資料の中から、まずはわが町の財政運営の現状をお知らせしました。今後、このブログで議会の報告をしてまいりますが、上記のような「幸手市の現状」を頭の隅に留め、問題についていっしょに考えていただけたら有難いです。