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教育委員会 第8回定例会議傍聴

2012.08.09

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平成24年 第8回教育委員会定例会議傍聴より

 教育委員会の定例会議が図書館にて開催され傍聴に行ってきました。主な議題は、補正予算の承認。その他、各種報告(教育長や各課長より)がなされました。

 補正予算は、4月からの事業執行で当初予算の予算残額が少なくなった項目の9月以降に向けての積み増し要求で、すべて承認されました。

 また、教育長から
1)夏休みの学校の整備状況について
2)大津市のいじめ自死問題などを受けた幸手市の対応
3)幸手中学校の現状と今後の対策
4)埼玉県学力調査の結果
などについて報告がありました。
4)については非公開となり、傍聴者は退席しました。

 学校の整備ではさくら小の体育館の天井撤去、八代小の屋上のフェンスの撤去が、中学校ではバスケットボールのルール変更に伴うラインの書き換えなどが行われます。

 学校教育課長からは
「小中学校における不登校児童生徒の状況について」の報告あり。不登校のきっかけと考えられる状況としてH23年度の場合、
小学校では、不安など情緒的混乱・無気力・親子関係を巡る問題
中学校では無気力・あそびや非行・不安など情緒的混乱・親子関係を巡る問題、などとなっています。不登校児童生徒への指導結果として約3割の子どもたちが学校復帰を果たしている、ということでした。

=傍聴を終えて=

 いつの時代も問題の無い教育現場はないと思います。私が8年間、中学校で相談員として子どもたちと接し確信を持って言えることは、いじめ問題にせよ、非行問題にせよ、不登校にせよ、子どもたちとの付き合いではどんな時も「大人が本気で子どもに向き合っていく覚悟」=「本気度」が試されるということです。
 幸手中学校は現在、学習環境や生活規律の維持に問題を抱えているということ。今後、広く地域を巻き込んでサポートチームが編成されることになります。しかし、基本は現場の先生たち、そして、何より、PTAの皆さんがいかに一致団結して対応できるかにかかっていると私は思います。会員同士の考え方には違いがあるでしょうが、その違いを乗り越えて話し合い、子どもたちのために一致団結して現状の改善にあたっていく大人の、親の姿から子どもたちは多くのことを学ぶでしょう。本当に頑張っていただきたいと思います。

 加えて、今日いろいろな人と話して思ったことは、

     「教育委員会」が不要なのではなく、
     機能する「教育委員会」を作っていかなければならない

ということでした。巷の不要論とは違う教育現場の側面をもっと検証しないといけないのかも知れません。