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来年度から3学期制に回帰か

2014.10.22

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幸手市立小中学校の新年度は「新3学期制」として再出発 10月教育委員会で決定

 10月教育委員会定例会、傍聴に行けなかったので当日の資料を取り寄せましたところ、「幸手市立小・中学校の学期制の在り方を2学期制から3学期制に改めることについての承認」が議案に上程され、可決されたようです。

 まず、現状をお知らせしますと、幸手市は現在2学期制を採用しています。学期制の見直しについては、前教育長時代、市民には様々な意見があることを私も指摘し、抜本的な検証が必要と質問し、教育長からは「10年の施行を区切りとして見直す」との答弁をいただいていました。 
 今年度に入って「平成26年度幸手市学期制検討委員会」(委員長・中山善廣さくら小学校校長)が開催され、その検討結果を以って、今月の教育委員会定例会で議案上程の運びとなったようです。教育委員さんたちも基本的な方向性を了承。

 まあ、私の子育ての経験から、保護者は学校の体制の中でわが子を育てていくしかないのが現実。学期制は「器」でしかなく、子どもが生き生きと逞しく成長してくれたら「器=制度」の相違は、余程のことがない限り許容してやっていくしかないということです。

 しかし、もし、仮に学期制との学力・学習意欲に相関関係があるとするなら、幸手市では「学力・学習意欲の向上」が経年の課題となっていることはしっかりと検証しなければならないでしょう。もちろん、この10年、教職員の大量退職や時代が求める煩雑な事柄に教育現場が忙殺されているという歴史的・複合的背景も見逃せませんが、この点にはこれまで以上に本腰を入れて追及していただきたいと思いますし、今回の報告でどのようにまとめられているのか。内容は開示されていませんので、今後の公開を待ちたいと思います。

 私的には、学期制が3学期制に回帰したことは、収まるところに収まった感もあります。来年度以降は「新教育委員会制度」が発足しますが首長、若しくは新教育長には責任をもって幸手市の子どもたちの学力向上に取り組んでいただきたいと思います。。

 さてそして、今回の定例会でたった2年間の在任で辞任した委員さんがあったとか。来年の選挙がらみと聞いています。お人柄などとは別次元の問題として、以前、教育委員会定例会を傍聴した折りに、「市長がやりたいと言っているんだからやらせればいいじゃないか」的発言があったことがとても印象に残っています。
 あくまでお人柄とは別に、市政のチェック機関としてそのような思考で臨まれるのことになるのか。気になるところです。