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松石、外国府間の郷土芸能が披露@西公民館
今日の午後は、松石地域、外国府間地域で伝承されている郷土芸能が一堂に会しての「郷土芸能大会」が開催され、私もご近所の方といっしょに見学してきました。
幸手市に残っている郷土芸能は数少なく、そのなかの「松石ささら獅子」と「大杉ばやし」の保存会さんが集まって笛や太鼓、獅子舞などの演舞が披露されました。
大杉ばやしもささら獅子舞も、本来は地元の祭礼に合わせて演舞されるもので、毎年、7月頃に「五穀豊穣」を祈って地域の「お祭り」として奉納されています。ともに、芸能の継承者が少なくなっているなか、大杉ばやしは、現在、地元の小学校の4年生から6年生の「郷土芸能クラブ」が伝統を受け継いでいます。
ご臨席されていた(引率されていた?)校長先生に伺うと、「毎年1年間のクラブ活動で20回の指導を受ける。7月の祭礼のときは3回程度、今日は6回程度の指導を受けた状態でご披露している」ということでした。
クラブで2年、3年と継続できればいいのにな、などと内実を知らないと思ってしまいますが、これがなかなか人気が高くて、毎年、このクラブの希望者が多く、どうしてもローテーションせざるを得ない、と校長先生。
さて、会場では、まず、初めに「子ども部」というのか、小学校のクラブメンバーによる演奏がありましたが、6年生でしょうか、背の高い男の子が、気持ち良さそうに大太鼓を叩いていました。お腹に染みるいい「たたきっぷり」でした。
保存会の代表の方のお話しによれば、「継承者がいなくなってしまうとの危機感から小学校での指導を始めて20年になる」とのことでした。
子どもたちの演奏が終わると、今度は「大人部」の演奏となりました。老若交っての演奏で大太鼓を「乱れ打って」いたのはまだ20歳前後の若者(男の子)2人。前述の6年生以上に「腹に振動が伝わる」力強い音でしたよ。20年もの長い間子どもたちをご指導してこられた成果として、若者が育っているのかなと、見ている私まで嬉しくなりました。
また、笛を担当するのは若い女の子でした。えらいですよ。
次の演舞は松石地区のささら獅子舞。こちらは、中堅クラスの男性が3頭の獅子に扮しての舞いです。文献は残っていないが、親から子へ、孫へと引き継がれてきた獅子舞だという説明でした。この地区は「ご先祖さまは豊臣秀吉の落ち武者の末裔と云われていて、笛の音色も物悲しい調べです」とは司会の方。
幸手市の歴史をひも解きたくなる話ですね。
2つの演舞の様子を写真に撮りました。なかなか躍動感を写し取るのは難しいのですが、数枚載せてみました。伝統芸能にご興味がある方は来年、もし、鑑賞の機会がありましたら、一度ご覧になってみてください。
いっしょに行ったご近所の方も「写真などで知ってはいたけど、今日、観られてよかった」と感激されておりました。保存会の皆さま、有難うございました。保存会のこれからのますますのご活躍、ご発展、そして、皆さまのご健康をご祈念申し上げます。