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今議会の一般質問より

2015.03.01

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幸手市の「夢」と「現実」

 前号のブログを早朝に見てくださった方には申し訳ございませんが、前号が自分でもあまりにも長くなり過ぎていると感じましたので、後半をこの号に載せ替えました。ご了承くださいませ。

 さて、今議会の一般質問では、他の議員から花見時期の権現堂堤近くへの「東武臨時駅設置」構想が提案されました。この発想は以前より心の中に温めている議員は多いようです。しかし、長らく多くの皆さまに期待されながらも諸般の事情もあり今日に至っているという経緯もあるようです。

 街づくりはまずは「夢」を語ることが大事です。私もその構想はとても面白いと思います。しかし、まだまだ研究対象の域です。その夢を実現するには広角度の、視野の広い議論が必要です。今後、人口減少が如実に現れる幸手市として、何を最優先課題とし、改善していくのか。街づくりという大きな構想の中での戦略的な、そして、緻密な話し合いが必要です。

 私も「夢」を語らせたら一晩でも語れるほどです(笑)。しかし、残念ながら、そのほとんどはまだ「妄想」に近いかも知れませんね。街づくりは行政の継続性が必要です。長期にわたる構想の中で1つ1つの事業を積み重ねていく気の長さが必要です。まちの行く末をしっかりと見据えた議論ができるよう、研究し臨んでいきたいと思っています。

 さて、今議会の私の一般質問では、幸手市の現実的な問題として、これからの人口ビジョンを見据えて「子育て応援施策」について質しました。幸手市は新年度を「子育て応援日本一」を掲げて施策を遂行しようとしていますが、過去の子育て施策の課題を確認し、新年度予算がそれを克服する施策となっているかを検証したかったからです。

 検証の結果、幸手市は「子育て日本一」を掲げ、施策を遂行してきたとする渡辺市長の3年間の市政においても、子育て世代の流出、少子化現象に歯止めがかけられていないことが明らかになりました。私はこれまでも、現在保育所の「待機児童ゼロ」が更新され続けている状況は施策として正しいのかと問い、「潜在ニーズ」に対応するよう求めてきましたが、やはり、数字は如実に現実を示しています。

 新年度は皆さまもご承知のように、国は消費税増収分で子育て施策を充実させ、「子ども・子育て新制度」では0歳~2歳児の待機児童の解消を目指します。ところが、幸手市では保育所の定員は増えていません。育児休業法で守られる期間を待たずして働くママたちが増えている時代に、本当に幸手市には需要はないのか。定員を増やさずして、なぜ、幸手市が「待機児童問題」と無縁でいられるのか。私は疑問に思っています。それについては次回のブログでまとめてみたいと思います。