2012.08.27
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「事例を通して見た、学校における相談支援の課題」
~精神科クリニックの立場から~
昨日は、さいたま市のフリースクールが主催する上記学習会に参加してきました。このフリースクールは、特定非営利活動法人として開校14年目となる「彩星学舎(さいせいがくしゃ)」という学校です。私が地域活動として毎年冬に開催しているイベントで、ここ数年、パワー溢れる朗読を披露してくれたのを見て、名前を覚えてくださっている方もいらっしゃるかと思います。
講師は大宮でメンタルクリニックを開院。小学生や中学生、保護者の相談事例を紹介し、医療サイドから”相談事例を理解するためのポイント”がアドバイスされました。事例として用意された2例は、私も8年間の相談員活動の中で同じようなケースに対応したことがあり、また、どこの市町村の相談員も少なからず経験しているケースでもありました。
集団行動を基本とする学校教育の中で、個の子どもたちに対して学校は何ができるのか。学校とはどういう場所なのか。
今回の学習会には他市の若い先生(臨採5年目。毎年勤務地が変わる。今年度は中2の担任)が参加されていました。クラスに不登校の生徒を抱え、「”個”への対応」と「クラスという”集団”への対応」という「やるべきこと」の狭間で感じている日々の悩みが吐露されました。
私は9月議会の一般質問で教育問題(学力向上・教育相談)について質問を予定しています。課題や問題の解に近づけるような未来志向な議論ができるよう準備していきたいと思っています。