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9月議会最終日の顛末

2015.10.02

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昨日の新聞より

 昨日の埼玉新聞、読売新聞・朝日新聞の埼玉版に、幸手市議会に関する記事が掲載されていました。本来なら、新聞報道より前にこのブログでその顛末をお伝えすべきところでしたが、夜8時ごろまでかかった審議のあと、更に広報編集委員会があり、昨日も腰を据えてパソコンの前に座る時間がとれず、今頃になってしまいました。

 まず、最終日に傍聴にお越しくださった皆様、インターネットをご視聴くださった皆さまには遅くまでありがとうございました。議会では1つ1つ手順を踏んで「手続き」を整えるため、幾度も休憩が入り、会議が延長。結局、最後までお見届けくださった傍聴者は1名のみとなってしまいました。傍聴席では休憩も取りにくいなか、多くの皆さまにお付き合いいただきましたことに感謝申し上げます。

 さて、各新聞がどのように報じているか。このブログトップページにリンクしているYahoo Newsにも出ているので、「どうなっているの、幸手市」とご心配をおかけしているかもしれません。昨日の新聞記事と、補足のお話しをお伝えしたいと存じます。

■10/1 読売新聞 「一般会計決算案認めず」
 幸手市議会は30日、2014年度一般会計決算案を不認定とした。不認定に法的拘束力はないが、市内の都市公園を一括管理する指定管理者の収支が書類によって異なり、「公園等指定管理料」(約4900万円)などの支出が不適切として、調査特別委員会を設置した。
 また、今年度一般会計補正予算案の「街路灯設置事業補助金」(1000万円)を500万円減額する修正議案と、渡辺邦夫市長の問責決議もそれぞれ賛成多数で可決した。市などによると、渡辺市長は昨年8月、ゴルフ大会に出て、都内で開かれた首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の建設促進期成同盟会総会を欠席。渡辺市長は「深く反省している」とコメントした。 

■10/1埼玉新聞 「公務欠席ゴルフ大会に 幸手市長に問責決議」
 幸手市議会は定例会最終日の30日、公務の圏央道建設促進同盟会総会を欠席して親族主催のゴルフ大会に出場したとして、渡辺邦夫市長への問責決議を賛成多数で可決した。
 一般質問で指摘された渡辺市長は参加を認めて謝罪したが、問責決議では、欠席したことに反省を示していない、と指摘。「市議会は市民から信託された行政の最高責任者として反省しない市長に猛省を求める」としている。問責決議案は大平泰二議員(共産)が提出した。
 また、市議会は任期満了を迎える教育委員に身を引くよう促す行動をしたことは行き過ぎた行為として、手島幸成議長にも問責決議を提出、可決した。

 このほか、埼玉新聞はさらに「公園管理委託で調査特別委設置」、朝日新聞は「幸手市長問責案を可決」との見出しで報じています。

 さて、ことの顛末はこれらの新聞の通りですが、埼玉新聞の記事にも渡辺市長が「このたびの問責決議については、深く反省しております。今後、さらに身を引き締め姿勢にまい進してまいりますとのコメントを発表した」とあるのですが、これは一体、どこで、誰に向かって謝罪されたものなのか…?報道向け…?
 実は、この問責案の決議は市長退室のもと可決し、その後自席に戻った市長からは何の言葉もありませんでした。また、議会終了後、まだ議員が残る議員席に来て、問責案に反対討論をした議員に歩み寄り、お礼と労いの言葉をささやく姿を見るにつけ、「本当に反省しているのか」と思わざるを得ないチグハグ感が否めません。
 また、修正案は、今年度当初560万円だった「街路灯設置事業補助金」に1000万円の補正予算が組まれたものを、議員提出議案として500万円に減額したものです。提案者からは、本来の自治体の予算の原則、財政規律から見て例外となる「遡及適用」の要綱を、市議会に説明なく”市長裁量の範疇”として3月末に告示し執行するという手法への指摘がなされました。
 私は、当初予算が3倍にもなる補助金補正の計画性の有無、他の事業や補助金事業とのバランスや均衡を欠くことを指摘し、増額補正は、今現在申請があがっている約500万円にとどめるのが妥当と考え、賛成。賛成討論では、補助金の遡及適用など、議論が分かれる異例な扱いとなる事業では、執行部から議会への事前の積極的、かつ十分な説明がなされるよう改善を要望いたしました。

 この補助金は500万円を減額してもなお、今年度予算では1060万円まで申請可能です。次年度も申請を受け付けます。財政的にも厳しい幸手市の補助金事業として、関係の皆さまにはご理解を賜りたいと存じます。

 さて、私の判断ですが、私はこれらの案にすべて賛成いたしました。