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今、なぜ市政一新なのか

2015.10.12

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10月10日の議会活動報告会 ご参加ありがとうございました

 10月10日は皆さまにはお忙しい中、多くの皆さまにお集まりいただき本当に有難うございました。香日向地区の皆さまの中には、いつも関心をお寄せくださる皆さまとともに新しいお顔をお見かけし、また、他地域からもご参加くださった方が多数いらっしゃったこと、本当に有難く、まずは心より御礼申し上げます。

 今回の議会報告会では、これまでと趣向を変えて、9月議会の報告だけでなく、ご来場時に5つのテーマから3つのテーマを選択していただき、その結果をもとにパネルディスカッションで会場の皆さまと一緒に、幸手市の現状・未来を考えるという新しいスタイルを試みました。

 今の皆さまの関心の高いテーマ第1位は、「西口整備」とりわけ橋上駅舎財政問題でした。そもそも、西口整備は区画整理という面的整備をすることで、都市計画道路の整備(久喜新道、杉戸・幸手・栗橋線)につなげ、市民の、あるいは住民の皆さまの利便性や安全性を高めることが目的の事業です。
 莫大なお金をかけても、幸手市の将来の価値を高めるために必要な事業として県の認可を得たものです。

 当時から自由通路、駅舎も整備する方向性はありました。しかし、それは、区画整理の事業推進にめどが立ち、財政的にも無理のない状況となったら進めようと計画されていました。それが、渡辺市長の就任後、駅舎建設が最優先されることとなり、そのうえ、国費の見積もりが甘かったのか、予定通りの国費が配分されず、さらにその影響で市債の発行もできず、今年度は区画整理で事業見直し、一般財源から3000万円の新たな繰り入れが発生。幸手市の屋台骨を揺るがす財政問題に発展しているのが現状です。
 会場の皆さまからは、治水対策など、喫緊の課題への対処を優先させるべきではとのご意見が。パネリストの木村純夫氏も、「どういうかたちになるかはわからないが、事業の一定の見直しは図るべきでは」と。私も「自由通路な延長、幅などの過大な設備を見直すべき」との観点から今議会での一般質問等を行いました。まだまだ、市の説明を市民の皆さんが理解されるまでに至っていないという印象を強く感じました。

 皆さまの関心が高いテーマ第2位は「現市政の問題点」についてでありました。例えば、今議会で発覚した市長のゴルフでの問責問題、公園指定管理者問題、そして、香日向小学校の跡地利用問題などに共通する問題点は、首長の責任感の欠如、自覚の不足です。このようなリーダーの感覚では普通の民間会社なら倒産してもおかしくない。私はこのような問責事件は「政策以前の問題だ」と考えますし、パネリストの枝久保氏からも「素行の問題だ」と厳しいご意見が。木村氏からは「このようなことが問題になるのは市民が不幸だ」と。 
 ただの人物批判ではありません。部長答弁以上の、職員の答弁書以上のビジョンを示さないリーダーで、本当に”幸手丸”の航行は大丈夫でしょうか。会場からも「今の幸手市は市長不在だ」との厳しいご指摘がありました。

 次に、会場の皆さまの関心あるテーマ第3位は「治水対策」でした。先月の台風18号で多大な被害が発生した衝撃は生々しく皆さまの記憶に残っています。私も議会活動報告の中で、市内の水路地図に今回の被害箇所を書き込んで皆さまにご説明をしました。
 会場からは「治水対策は進んでいるのですか」との質問がありました。幸手市には北に行幸湖という権現堂調節池があります。そして、南には幸手市と杉戸の行政境に数年前に大島新田調節池が作られました。そして、西に香日向地区の汚水・雨水を受け入れる調整池があります。現在のところ、市内の大きな貯留施設は3つです。
 国道16号線下に首都圏外郭放水路が整備されて、市内の水が大きく改善されていますが、しかし、局部的に大雨の度に交通規制、床下浸水、床下浸水を繰り返す地域への本格的な改善は進んでいません。
 私は、今回の台風で、香日向という一番川上の地区で大中悪水路が中央通にまで越水していることに注目しており、香日向より川上での対応の必要性を強く感じていることをお話ししました。また、枝久保氏からも牛村橋周辺の治水構想が、また、木村氏からは、「国、県、他の自治体との交渉こそ首長の力量を発揮すべき。若いファミリーが幸手市に残る条件の1つに治水対策がある」との熱い思いが語られました。

 このほかにも、会場からは、「香日向に下水道本管がくる時期」についてや「調節池など、現在の幸手市の状況を市はきちんと調査し、把握しているのか」などについてご意見がありました。

 大きな事業は、市長のリーダーシップなくしてなり得ません。もう、現市政の手法では限界です。今回、木村氏、枝久保氏を交えて行ったパネルディスカッションで、「今、なぜ市政一新なのか」を改めて納得していただけたものと考えます。パネリストの木村氏の話もとても説得力があり、どのような質問にも丁寧に、的確に、簡明に答えておられ、信頼感を感じていただけたのではないでしょうか。これから市内各地で木村氏のミニ集会、街頭演説などが行われます。皆さまには是非、耳を傾けていただきたいと存じます。

同日夕刻の「木村純夫を励ます女性の集い」でも、簡潔、明瞭で責任感を感じる本人の訴えが会場の皆さまに大いに共感を持ってお聞きいただけました。女性の皆さまにはお忙しい中、ご来場賜りまして誠に有難うございました。