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視察テーマ:~市の情報発信の取り組みについて~
昨日は、視察研修の折りに触れた秋田の秋の風情をお知らせいたしましたが、今日は、視察研修の内容についてご報告いたします。
今年度の視察は、総務常任委員会の所管では秋田県横手市にて「市の情報発信の取り組みについて」、文教厚生常任委員会所管では秋田市にて「学力向上に係る取り組みについて」を研修してまいりました。
1日目の横手市での研修についてご報告いたします。
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横手市は、平成17年10月1日、旧横手市と旧平鹿郡の8市町村が合併して誕生した、面積692.80?、人口約95,000人(H27.3月末現在)の、人口規模では秋田県第2の市です。面積では幸手市の約20倍、人口は約2倍です。職員数は1,611人(市長部局・教育委員会・水道事業などのほかに、幸手市にはない病院事業405人、消防164人を含む)。四季の変化に富み、日本でも有数の穀倉地帯であり、豪雪地帯というのが市のすがたです。
さて、上記のように合併で市域が広がった横手市ですが、現在、複数の媒体を利用して情報発信が推進されています。まず、カラー刷りの立派な広報紙が月2回、全戸配布で発行されています。この費用が年間3200万円。幸手市では広報広聴費全体でも1000万円以下ですから、これだけでもたいへんな事業ですよね。このほかにもコミュニティFMや地方テレビで自前で制作した市政情報番組を放送したり、フェイスブックやユーチューブで動画を発信するなど、旬な情報をタイムリーに発信されているとの説明でした。
これらを担当するのは8人の職員。広い市域の取材や番組や広報紙の制作など、仕事はかなりハードだということでしたが、少なくとも説明をしてくださった職員の方は”のびのび”と楽しんで職務を遂行されているように見えました。
ただ、やはり課題はあって、それは「情報の交通整理」ということでありました。市民の方に必要とされる情報、分かりやすい情報を発信するというのはどんなに先進地でも永遠の課題ですね。今年度からはシティー・プロモーション制度を導入し、各課に1人、シティープロモーターとして課の情報のまとめ役を配置。秘書課に一元的に情報が持ち込まれるような取り組みを試しているとのことでした。
ゆくゆくは動画作成などで地域に雇用が生まれれば、との目論みもあるとか。そして、上には上があるもので、私たちが先進地として選んだ横手市は、さらにその上を行く先進地に学んで、さらなる改善を目指しているというお話が印象的でした。