![]()
12月議会の一般質問から派生して
11月30日から始まった12月議会は、18日の採決で終了します。まだ、議会中であり、最後の採決まで、議案の可否はわかりませんが、やっと少し落ち着きましたのでとりあえず、これまでの議会の主な様子をお知らせいたします。
■一般質問では13人中7人が治水対策を質し、県への要望を提出することに
今議会の一般質問は、議長を除く14人のうち13人が登壇し、私を含め7人が治水対策を取り上げました。これまでも水害については多くの議員が一般質問で取り上げ、対策を求めてきましたが、今回は、市長選挙での公約で渡辺市長も「総合的な治水対策」を上げ、そして何より、今年9月の関東・東北豪雨の幸手市内の被害状況に、それぞれの議員が「もう、待ったなし。何をおいても水害対策を進めるべし」という強い問題意識で質問に臨みました。
【幸手市の治水状況をおさらい】
治水は幸手市にとって本当に大きな課題です。特に、久喜市鷲宮の北側用水からの分流を起点とし香日向地区の間を通り、中地区の牛村橋付近を終点とする「大中落」(悪水路=田んぼの排水を受ける水路)と、そこから接続する「倉松川」(一級河川)は、幸手市全域の排水を一手に引き受ける重要な河川ですが、この倉松川に沿った地区で水害が常習化しています。
その他の地域で発生する豪雨時の浸水や道路冠水、交通規制などの多くは、この倉松川に流水能力を超えた水が流れ込むことに起因するのが現状です。
もちろん、これまでも常設ポンプの設置や河道改修などが行われ、また、杉戸町との行政境の大島新田調節池や春日部の首都圏外郭放水路などの整備により、昔と比べて改善されてきたとは言われますが、しかし、水害の発生常習地にお住いの皆さまの困難さをいかに治めるか。これからも引き続き重要施策として本腰を入れて対応を進めなければなりません
【今後の動きとして・対策に向け一歩ずつ前進】
そのような幸手市の治水状況の中で、今回の一般質問に対する市の答弁で、大島新田調節地の遊水機能を高める余地があることが再確認されました。大島新田調節池の洪水調節量は、将来的には135万トンに増大する計画ですが、現在は暫定計画の84万トンとなっています。
建設経済常任委員会では、「市議会としても、まずは埼玉県に今回の水害被害の窮状を訴え、その余地の拡大に向けお願いをしていこう」という提案があり、その方向に向けて調整をしていくことになりました。また、これと連動して、同じく建設経済常任委員会で、幸手市内の内水・河川の状況の調査についても提案され、これも進めていく予定です。
更に、市議会全員の研修として、1月15日には、県の担当者から総合治水について学ぶ機会も持たれます。
諸般の事情をよく勉強し、少しでも幸手市の治水対策を前進させることができればと思っています。