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幸手市版地方創生総合戦略の行方は
12月議会のようす最終版です。議会最終日、「幸手市人口ビジョン」(素案)と「幸手市まち・ひと・しごと創生総合戦略基礎調査 結果報告書」が議員に配布されました。
平成26年11月に国の「まち・ひと・しごと創生法」が制定され、幸手市でもこれから「幸手市人口ビジョン」「幸手市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定していくことになります。人口ビジョンとは幸手市の人口の現状分析を行い、人口に関する市民の認識を共有し、今後目指すべき将来の方向と人口の将来展望を提示するもので、幸手市の総合戦略を企画立案する重要な基礎となるものです。
幸手市の人口減少に危機感を持つ市民の方は多いです。私もその1人で、「消滅可能性都市」にランクインして以来、幸手市の人口減少に危機感を持ってずっと市に問いかけてきました。
■幸手市人口ビジョン(素案)の「目指すべき将来の方向」の柱は3つ
Ⅰ.若者が住みたいまち幸手(若者の定住促進)
・若者が幸手市に補機続き住んでいける環境づくり(多様な就労場所の確保、交通利便性の向上、駅周辺の整備、行政サービスの向上等)を行い、若者が住みたいまちを目指す。
・若者を積極的に受け入れるための親・子・孫による定住支援を継続的に実施。
Ⅱ.子供を産み育てたいまち幸手(少子化、子育て対策)
・働く保護者への支援、子育てや教育にかかる費用の経済的支援、妊婦健診審査の実施や不妊治療への支援、産後支援等切れ目のない支援体制を整える。
・出会いの場や機会を創出し若者の出会いや結婚の希望がかなえられるまち。
・小・中学校へのエアコンの設置等、教育環境を充実させ、児童・生徒への基 礎・基本の市道の充実を図り、学力向上に向けた取り組みを充実
Ⅲ.魅力をアピールできるまち幸手(情報発信)
・効果的に情報発信を行うことにより、魅力をアピールできる
あえて市の分析は載せず、施策の元となる考え方の方向性のみを転記してみました。若干”新味のなさ”が気になりますが、補助金やおカネを配分するとか、行政が何かをやってあげるという感覚ではなく、住んで楽しいまち、はっとするきらめきやドキドキに出会えるまちをどうマネージメントしていくかが問われています。「幸手らしいってどういうこと?」。こんな疑問から始まるまちづくりであり、職員のやる気や意識の先進性が命。幸手市の危機感と本気度が試されるものと私は思っています。
議会は1月20日に執行部から総合戦略に関する説明を受ける予定となっています。もらった資料を読み深めるのはお正月の「宿題」かな(笑)。幸手市の人口減少に危機感を持つ声は巷に溢れています。より多くの英知を結集し、「選択と集中」で幸手市の将来にしっかりとした道筋を描いていきましょう。私も正月明けの説明にしっかりと考察をして臨みたいと思います。皆さまが考える幸手市の進む道は市の方向性と一致していますか?