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治水を学ぶ3 大島新田調節池

2016.01.18

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大島新田調節池の越流堤

 さて、首都圏外郭放水路を見学した後、大島新田調節池の「越流堤」の見学をいたしました。

 「越流堤」とは、洪水調節の目的で堤防の一部を低くし、越流堤の高さを超える洪水では、洪水の一部を流し込む・流し出す構造になっています。大島新田調節池の場合、幸手市(倉松川)から大島新田に流し込む分流地点と、大島新田調節池に溜まった水の排水地点に越流堤が設けられています。
 この2つの越流堤の本来構造では、流入部と排水部の越水堤は同じ高さに設計されているのですが、今、排水部の越水堤が地盤沈下の影響か、流入部より低くなってしまい、大雨時に逆に排水を受けるべき河川から越流堤を越えて流入が起きる現象が確認されています。
 先日の意見書の中では、直言はしていませんがこの堤防の改修・改善も視野に入れて要望しています。県は大島新田調整池の下流地域との調整を図りながら対応していくとしています。以下、大島新田調節池の写真です(写真の上でクリックすると拡大できます)。

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流入部、奥に見える倉松川からの分流地点と越流堤

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出水部、越流堤と、大島新田からの出水口と研修会に参加したメンバー

ファイル 735-5.jpg
冬の大島新田調節池 です。