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英EU離脱 強まる不透明感

2016.06.26

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世界の株式市場 同時安連鎖 この事態から心得ることは

 英国のEU離脱は、私は新聞報道以上の知識はありませんが、とにもかくにも国民投票の威力を見せ付けるものであったと認識いたします。

 この事態が起こる要因はいろいろあったと思います。特に大小強弱様々な国が国境を接するヨーロッパ諸国が、自国通貨を持たずに自国の課題に取り組むことの難しさは、大国にしろ小国にしろ困難を伴うことは理解の範疇です。

 しかし、今のグローバルな社会では、世界のどこかで起きたことがダイレクトに他の地域の国々にも影響を与えることは必至で、現に、英国のEU離脱により世界で同時株安が進行し、円高傾向が表れているとの新聞報道です。

 消費税増税見送りに際して安倍首相が「リーマンショック級の経済かく乱要因があれば」と言っていましたが、正しく該当する事態と言えるのかもしれません。しかし、私など経済の専門家でも金融の専門家でも、企業家でも投資家でもない者は、ただ、国の対応力に頼るしかないのが現状です。

 さりとて、私も地方政治の末席に座するものとして、このような時事問題から何を心得なければならないのかを考えることは責務と考えています。先日もお話しいたしましたが、私は無用な混乱を引き起こしたいと思っているのではありません。客観的に、本当に今、市政はどうあるべきか。やらねばならないことは見極められているのか。できるだけ客観的に行動し、公正に情報を提供していくことこそ、議員の努めでありこのブログの使命と思っているのです。
 この姿勢はどなたが市長でも同じです。

 さて、24日で6月議会が終りました。議案は少ないながら、各種報告なども含め、考えなければならないことが山積しています。幸手市のように財政的に国の交付金や補助金に多くを頼む地方自治体ではなおさらのこと、今回の事態を契機とする今後の国の動向に大きく影響を受けることになります。
 国がなけなしのおカネを注ぎ込んで交付する交付金は生き残りをかけるつもりでがっちり取り込んでいかなければならないのですが、残念なことに幸手市は今年3月、『地方創生加速化交付金』において申請していた2事業(約6000万円)が不採択になるなど、地方創生を予定通りに進めることができていません。現在、交付金は二次募集の申請中ということで、今議会ではその事業費として採択前ではありますが補正予算が計上されておりましたので、私は不採択となった理由、二次募集の状況について質疑。
 執行部は「交付までの期間が短かった」ことを理由に、練り上げのないまま申請に至ったと答弁。なんたること…、との思いは強くありますが、補正予算の否決は交付金は不要と言うのと同義であり、私も「採択されれば更に考察を」という前提で採決は賛成。本会議でも可決された次第です。

 市民の生活を預かる一番身近な政治が市政です。財政が厳しいだけでなく、厳しい言い方ながら、上記のごとく政策力にも現状疑問符を付けざるを得ない状況をいかに打破していくか。幸手市の大きな課題です。
 そこで、皆さまに再認識していただきたいのは、国民投票とまでいかずとも、民主主義において最強のカードは皆さまが持つ選挙権であるということです。政治が悪いのではなく、自分たちが選んだ結果は自分たちが受け止めなければならないのです。誰を選んでも一緒という時代は終わりました。

 では、選ばれるリーダーに求められる資質はなにか。時代によって求められる側面は違うかもしれませんが、少なくともどの時代にも共通する普遍なリーダー像はあろうと思います。どのようなリーダーをトップに据えるか。これは私たち有権者の選択でしかないのです。政治は一時の感情や人の「好き嫌い」で行うものではありませんし、政治を忌み嫌っていては真の住民自治は実現しません。

 真に筋肉質な幸手市政実現のために、時代の荒波を乗り切る同志として、今後とも皆さまのご関心を市政にお寄せくださいますよう。私と同じ、また違うご意見もあろうかと思います。皆さまからいただくご意見等はすべて私にとって財産です。皆さまには是非ご意見等お寄せくださいますよう心よりお待ちしております。