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世論調査が示す具体的民意とは
いよいよ参院選の投票日が近づいてきました。すでに期日前投票を済まされたという方も多いと思いますが、7/4付朝日新聞 参院選に向けた連続世論調査(電話)の3回目を実施した、とのニュースから。
朝日新聞に限らず、多くの新聞が「民意を調べる」手法として世論調査を行います。”本社”調べですから、各新聞の独自色(カラー)が出ても当然ですが、漠然とした問いかけや、デリケートな問題、判断の難しい問題に電話で回答するという手法でどの程度の民意が測れるものなのでしょう。
この世論調査は、有効回答数1146人ということで、このブログをご覧くださっている方のなかにも電話調査を受けた方がいらっしゃるかも知れませんね。一部設問に、発信者の意図(作為?)や情報戦への苦心の(誘導的?)ニオイを感じないでもありませんが、それはそれとして。その設問を転記いたしますので、自分ならどう答えるか。1つの練習問題だと思って回答を考えてみてください。(質問に対する回答は敢えて載せません)
朝日新聞社 参院選に向けた世論調査 質問
◆安倍内閣を支持しますか。
◆今、どの政党を支持していますか。
◆仮にいま、参議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。
◆今度の参議院選挙にどの程度関心がありますか。
◆参議院選挙で選ばれる121議席のうち、与党が過半数を占めた方がよいと思いますか。
◆参議院選挙の結果、憲法改正に前向きな自民、公明、おおさか維新の会、日本のこころの4党の議席が、参議院全体で、3分の2以上を占めたほうがよいと思いますか。
◆参議院選挙で憲法改正についての議論が、深まっていると思いますか。
◆安倍首相は憲法改正について「参議院選挙で争点とすることは必ずしも必要がない」と話していますが、こうした安倍首相の姿勢について、妥当だと思いますか。
◆安倍首相に今後、どれくらいの間、首相を続けてほしいと思いますか。できるだけ長く続けてほしいですか。しばらくの間は続けてほしいですか。続けてほしくないですか。
◆いまの日本の政治にとってより重要なのは、次のうちどちらだと思いますか。与党が安定した力を持つことですか。野党がもっと力を持つことですか。
◆安倍首相の経済政策をさらに進めるべきだと思いますか。見直すべきだと思いますか。
◆イギリスが国民投票でEUからの離脱を決めました。このことで日本の経済に悪い影響がでる不安をどの程度感じますか。
いかがですか。
さて、最後に1つだけ回答を載せたいと思います。
◆今度の参議院選挙にどの程度関心がありますか。
大いに関心がある 27%
ある程度は関心がある 43%
あまり関心はない 26%
まったく関心はない 4%
なかなか選挙カーも回ってこないし、候補者と顔を合わせることも少なく、各地の候補者の姿をテレビや新聞で見る程度で実感がないという感想をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、皆さまの大切な1票を無駄にすることなく投票にお出かけください。
最後に、地方政治の現場で、日々、この1票の重みを痛切に感じている身から重ねて申し上げます。法治国家、民主主義国家にあって、政治の根幹を動かすのは選挙であり、有権者の皆さまの1票です。有権者に与えられた1票は義務であり、権利です。国民や住民に平等に与えられた選挙権。気分や感情で入れた1票に泣くのは有権者です。