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1か月で市議12人が辞職 ⇒ 30日告示
昨日の産経新聞より
富山市議会(定数40)の政務活動費の不正問題は市議12人が辞職する事態に発展。欠員が6分の1を超え、補欠選挙が実施されることになったようです。白紙領収書の水増し、領収書の自作など、全国で発覚する地方議員の規範意識の低さとともにチェック体制の欠如が浮き彫りになったと同紙は伝えています。
さて、富山市の政務活動費は市条例で1人当たり月15万円が支給され、3か月ごとに会派講座に振り込まれるようになっているそうです。7日の市議会検討会の傍聴者からは「公職者としての自覚がゼロ。冗談じゃない」「補選は実施せず、議員定数を減らしてほしい」との厳しい意見も出ていると。
その議員定数ですが、富山市は、面積約1242?、人口40万人を超える県庁所在市です。面積33?、人口約53000人の幸手市とは面積で40倍、人口で8倍となる県内の経済の中心地であり、多様な民意を議会に反映させるためにはある程度の定数は必要であろうと思います。
富山市の議員定数が多いか、少ないかは外部の私たちでは判断できませんが、少なくとも「議員代表制民主主義」における議員定数は、その地域において多様な民意を掬い取る最良の人数を設定すべきであり、多様な民意を反映するという場合、何人程度が望ましいのかは、拙速な不要論や財政支出カットという側面からだけで判断をされないよう老婆心ながら祈念いたします。
いずれにせよ、社会の潮流として、「公職者」は市民に見えにくいことほど馴れ合うことなく、誠実に、そして自浄作用の働く組織たらんと努力していくことが求められる世の中となっていることを、まずは構成員自らが自覚しなければなりません。記事の大見出し「政務活動費 変わるか議員意識」にもその世相が如実に表れているのではないでしょうか。
ちなみに、幸手市の現在の議員定数は15です。市民の皆さまの多様な民意を反映するに多いか少ないかと言われれば、議論の余地はあるかもしれません。そして、幸手市の政務活動費は1人当たり月1万円。先進は会派活動として、報告書作成等に使わせていただいておりますが、残金が出た時は返納しています。市民の皆さまにはさらなるご指導とご意見をよろしくお願いいたします。