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議会の様子 H24/6月-2

2012.06.07

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一般質問より 1.地域防災について

 昨年3月の東日本大地震の時、皆さんはどこにいらっしゃいましたか?
 
 私は家にいました。地震が治まった後に近所の方と無事を確かめ合いました。幸手市でも液状化による道路陥没や屋根瓦の落下などの被害が出、帰宅困難者のための避難所が開設されました。

 さて、一般質問で明らかになったことの幾つかをご報告いたします。国、都道府県や市町村には「防災計画」が策定されています。私たちのまちにも「幸手市地域防災計画」があり、地震や風水害に関するたくさんの項目が取り決められています。今、各自治体では先の大震災の検証結果のまとめと、計画の見直し修正が進められているのです。幸手市では今年度末を目途に見直しが行われます。
 今回、私も含め、議員それぞれに災害時の市民の安全確保について質問をいたしました。幸手市の場合は地震とともに水害対策に関してはまだまだ検討課題が多いのですが、運用面で画期的に防災対策が向上するということは難しく、1つ1つの課題をより迅速に整備していくよう検討を求める場面も多くありました。

 自治体の仕事の中で防災はたいへん重要な仕事です。反面、「想定外はない」と言える準備をするのはたいへんなことでもあります。しかし、いざと言うときに「自助」で助かる、「近所(共助)」で助け合うことのできるまちづくりは早急に取り組まなければならない課題です。

 今回、7人の議員の質問に対して、その答弁の中で繰り返し語られたのは、「自助・共助・公助」、中でも「近所(共助)」の大切さでした。安否確認や避難所の運営などでは近所の力が発揮されます。
 今後、幸手市の防災対策は、行政においては危機管理体制の強化、情報機能の整備、県内外の各機関との災害協定の締結など「公」の役割強化と、市民に対しては、防災意識の向上、自主防災組織の組織率アップと充実、避難所の備蓄品の拡充などを図っていく方針となるようです。

 今年の防災訓練は10月13日(土)行幸小学校で行われる予定です。今回の質問で私は「従来の防災訓練の中に新たなプログラムを組み込むことで、まだまだできることはあるのではないか」と提案しています。

 できること、身近なことからやっていく中で、住民の中から地域の実情に合った「災害時のルール」が生まれ定着していくものと思います。