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6月議会一般質問のまとめ続々報です
【小中学校の英語活動について】・・・教育
Q.平成28年度埼玉県学力状況調査における幸手市の英語の平均正答率は、中学2年生が県平均との差▲10.8ポイント、中学3年生が▲11.2ポイントであった。この差の原因、対策を伺う。
Q.平成32年度から小学校の英語が教科化される。移行期間の今年、すでに動き出す自治体もあるが、教育委員会としてどのように進めていくのか。取組方針、導入しけジュールを伺う。
教育長からは「たいへん憂慮し、深刻に受け止めている」との発言とともに学力低下の原因として
①教育委員会の検証段階での関与不足、指導の不徹底と環境整備の甘さ
②教員の授業改善が図られていない
③小中連携不足と円滑な接続が不十分
④家庭学習が不十分{時間的に少ない)=宿題をやらない生徒が多い
などが挙げられました。改善策の中でも私は①②に期待をしたいですね。特に①は教育委員会組織における指導体制の再構築や②では先生たちに授業準備ための十分な時間確保などの側面支援など結構大仕事となることが推測されるもので、今回、教育長が①②に言及されたことは、教育長のどんなことをしても課題を解決しようという意気込みの表れと評価するからです。困難はあるでしょうが頑張っていただきたい。学力向上の”肝施策”として、私も今後の進捗を注目していきたいと思います。
④については、「面白い宿題」がキーワードではないかと質しました。面白くもない宿題を出される子どもの身になって考えてみましょう。ここで言う面白さとは、興味の範囲ではなく、「学びの面白さ」「上達することの面白さ」などに通じる面白さです。子どもたちを毎日見ている先生だからこそ出せる面白い宿題で子どものやる気にスイッチを入れる。意外とこれは根本的に大事にしないといけない重要なことではないかと思うのですが。
さて、2点目の小学校での英語の教科化についてですが、教材準備やALT増員などを平成30年に完全実施する予定とのことでありました。特に、今年は埼玉県の小中学校連携研究を、東中学校区で委嘱したとのこと。
多くの児童が小学校で英語活動を楽しいと感じています。幸手市においてもそうです。ところが、その子どもたちが中学校で躓くという現実。私も中学3年生の学力テスト(復習問題)をやってみましたが、どれも基礎的なことばかりです。小中連携の前に、中学生の躓きの原因を、それがどこに問題があるのかを、英語的スキルの問題なのか、学習スキルの問題なのか、それ以前のやる気の問題なのかなどカテゴリーに分けて本気で検証していただきたい。
私は、語学教育と親和性の高いICT機器の整備も促しました。このような機器を使いこなして子どもたちにとって「面白い」教材開発をしてほしいと思うからです。ただ、すべての先生がプログラミングに精通することはできないでしょう。ならば、私はプログラミングのプロを雇うことも考えるべきだと思います。
いずれにせよ、小学3年生から関わる英語活動、5年生から教科化される英語教育が中学校での英語に結び付かないということがないよう、準備万端で取り組んでいただきたい。私も今後の推移に注目していきたいと思います。