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上尾市長選挙 政治不信の極みか

2017.12.19

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低い投票率 35.19%が表す民意とは

 上尾市のごみ処理施設業鵜を巡る贈収賄事件を受け、市長が辞職。出直し選挙が17日投開票され、なんと、投票率35.19%で新たな市長が誕生しました。

 これまでにも何度かこの事件を取り上げてきましたが、連日世間を騒がせた事件を受けての出直し選挙が投票率35.19%とは。ショックですね~。しかしこれでも過去最低だった前回市長選を4.94ポイント上回ったという。
 4人の立候補者によって戦われた選挙。新市長の得票は投票総数の過半数に達しておらず、市民からは「誰が市長になっても市政はそう簡単に変わらない」との声も。どなたが市長になられるかということは住民の皆さんがお決めになることでありますが、それにしてもこの数字。上尾市民の政治不信はかなり深い。 
 
 今日の新聞、リニア中央新幹線の建設工事を巡る入札談合事件で大手ゼネコン4社が受注調整を認めているという記事も載っています。さらに、入札改革を進める小池都政でも豊洲市場関連工事で入札不調が相次ぎ、小池知事は苦境に立たされ、東京都が割高な随時契約を余儀なくされているということも起きています。

 新市長は今後、市政への信頼回復を図るため、公約に掲げた談合防止条例や自治基本条例の制定、第三者委員会による調査委員会などの一刻も早い実現に取り組む必要があると埼玉新聞。しかし、”改革”はそうひと筋ではいかない。

 しかし、あきらめたら終わり。混沌とした世の中ですがあきらめるわけにはいきません。例えて。ハスの花は泥沼から美しい花を咲かせます。幸手市立長倉小学校の校歌の一節にも「♪はきだめにエンドウマメ咲き・・♪・」の一節あり。泥沼を一歩一歩、足をすくわれないように歩く。はきだめでも志高く花を咲かせる・・・。今はそんな粘りが必要です。

 上尾市の皆さまだけでなく、皆さまには政治をあきらめないで関心を持ち続けてくださいますよう。改革者にとって、皆さまの関心と応援が勇気の源ですから。